2007年09月15日 の出来事 |
断崖絶壁を駆ける! -香格里拉→郷城-
今日は移動日。
憧れのシャングリラを発ち、四川省の郷城を目指す。
郷城については、はっきりいってほとんど情報がない。
ただ、この郷城をはじめとする四川チベタンエリアの町は、かなり人里離れた場所にあり、手付かずの自然風景を楽しむことができる、という話は聞いていた。
シャングリラよりも東側に進むわけだが、もっと山奥に入っていくのだろうか・・・。
朝早起きし、7時半出発のバスに乗るためバスターミナルへ。
これまで乗ってきたのよりも、かなりくすんだ感じのバスに乗り込みいざ出発!
と思いきや、バスの乗務員が追加料金を払えと言ってきた。なにやら通常の道路が土砂崩れで通れないから、遠回りするのでその距離分の金を追加で払えと言ってるようだ。
かなり怪しいと思っていたが、まわりの中国人も皆払っていたため、しょうがなく払う。そういうもんなんだろう。
バスは山道をガンガン進んでいく。
途中からガードレールも無くなってきて、本当に一歩踏み外せば奈落の底に落ちるような断崖絶壁の道を突き進むことが多くなってきた。
未舗装の道路とか崖崩れしてる道とか通るときは、バスが大きく揺れるし、生きた心地がしない・・・。
しかし、断崖絶壁ということは、それだけ間近に自然の景色を眺められるということでもある。
窓の外には、本当に言葉にできないほどの絶景がずーっと続いていた。
その景色はバスの進みにあわせてどんどん姿を変え、いろんな顔の美しさを提示してくる。
霞に覆われた緑豊かな山々、サボテン咲く乾燥した岩山、濁流に削られた岩肌を露呈する峡谷、田園にささやかな化粧を施す真っ赤な花々と小川のせせらぎ、真っ青な空に映える針葉樹の緑、そしてそこにくらす純朴な人々・・・。
この初めて体験する4,000メートル級の山岳地帯の景色は、本当に素晴らしいものだった。





途中、トイレ休憩とか、昼飯休憩とか、崖崩れ待ちとかの時間に、バスの中の人たちと結構仲良くなった。
・隣に座っていたチベット仏教僧
・前に座っていた初老のチェコ人夫婦
・斜め前に座っていた元気な中国人
・後に座っていた日本人男性(タカさん)
特にチベット仏教僧は、なかなかお喋りで愉快な人だった。

チェコ人夫婦は中国語が全くわからないにもかかわらず、チベット仏教僧が中国語でお構いなしに話しかけるので、僕に通訳を求めてきた。
なんとか中国語をカタコトの英語に訳すが、よく考えるとチェコの公用語は
チェコ語だと思うし、チベット仏教僧にとってもチベット語が主言語かもしれない。
そう考えると、チベット語→中国語→日本語→英語→チェコ語、みたいな多言語間のやり取りが行われていたことになる・・・。
通訳のお礼なのか、チェコ人夫婦は僕にチェコの絵葉書をくれた。プラハ城が映っているものと、有名なプラハの時計台が映っているものだ。
なんかうれしくなって、僕もカバンの中にあった和紙を取り出して夫婦にプレゼントしたら、バスの中の中国人たちが皆、興味深そうに和紙を眺め始めた。
「これを使って鶴を折ったりするんだけど、日本語で折り紙と言うんだ」と教えてあげたら、「オリガーミ、オリガーミ」と斜め前の中国人が叫び始めた。
笑いが沸き起こった車内は、とても楽しそうな雰囲気であふれていた。
途中、崖崩れとかがあったにも関わらず、予定通り16時過ぎに郷城に到着。谷間の町、郷城は自然あふれるの中にぽつんと現れた小さな町だった。
そして、バスターミナルと呼ぶにはあまりにお粗末な場所でバスを降ろされる。
普通の空き地じゃないか・・・。しかも、うちらのバスしかいないし。

まあ、でも自然がいっぱいでいい町だ。
一緒の宿にチェックインした、日本人のタカさんと一緒に火鍋を食いにいった。
久しぶりの火鍋に、写真を撮るのも忘れてしまうほど、夢中になってバクバク食っていた僕ら夫婦でしたが、タカさんは冷静に「冬瓜うまいなあ」と言いながらゆっくりと食事を堪能しているようでした。
あと、タカさんはヒマワリの種の剥き方を練習しているとのこと。今度再会したときは、その上達した腕前を是非とも拝見したいものです。
そんなわけで、移動しただけだったけど興奮にあふれる一日でした。

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