2007年10月 9日 の出来事 |
ランクルツアー3日目 -エベレストB.C→ダム-
早朝起床。やはりかなり寒い・・・。
昨日の夜も寝てるとき小便がしたくなったが、テントの外は寒いし暗いしで出るのが億劫でずっと我慢していた。
しかし、朝も同様に寒いし暗いしなわけで、外に出ると一刻も早くテントに戻りたい気分になる。
でも、満点の星空の下での立ちチョンというのは、やはり素晴らしく、暗闇の中に浮かび上がるモワモワっという湯気に、なにか宗教的なものまで感じてしまうほどだ。
ってのは言い過ぎだけど、でもこれだけ天に近い場所から見る星空ってのは、やはり格別のものです。
テントに戻り、ドタバタ身支度を始める。
どうやら他の皆も、寒くて昨日はあまり眠れなかったようだ。
で、姐さんは風邪を引いたみたいでダウン。かなりキツそう・・・。
せっかくだけどB.Cまで歩くのはムリとのことで、姐さんを除く四名でB.Cへ向かうことにした。
ちょっとエベレストに雲がかかり気味だけど、B.Cに着く頃にはスッキリしてるかな・・・。

宿泊したテント村からエベレストB.Cまでの距離は約4キロ。高地のため片道2時間ぐらいかかりそうだ。
昨日の夜ちょっと息が苦しかったため、テント村にいたロバに乗っていこうかとも思ったけど、朝起きたらだいぶマシになってたので歩いていくことにした。がんばろう。
B.Cまでは岩の転がるゴツゴツした道だが、思ったほど斜面でもなくなだらかな道という感じ。雪とか踏みわけていくのかと思ってたけど、そんなこともないし。
とはいえ、やはり酸素の薄い高地。途中、かなりの休憩をはさみながら、酸素缶から酸素を吸いつつ、てくてくと歩いていった。
1時間ちょっとでエベレストB.C到着。思ってたよりけっこう早く着いた。
ベースキャンプっていうから、けっこう建物とかあるんかなあと思ってたけど、ちょっとしたプレハブの平屋があるだけの場所だ。ちなみに、テント村よりトイレらしいトイレは有るようです。

力をふりしぼって、B.Cの所にある小高い丘に小走りで登ったら、死にそうなぐらい息が切れて、丘の上のタルチョの横に倒れこみ、酸素缶をしばらくの間吸いまくる。
あ~、きつい。。
ちょっと落ち着いてから、エベレストのほうを眺める。
でも、残念なことにエベレストは雲でちょっと隠れ気味・・・。
正午にランクルは出発予定なので、まだ1時間ぐらいここでゆっくりと雲が晴れるのを待つことにしよう。
それにしても寒い!
上に5枚着込み+下に2枚ばき+トレッキングシューズ+軍手、という格好で重装備をしているにも関わらず、とにかく寒い!
とりあえず動いて体を温めよう!ということで、体を動かそうとするが、寒くて大きな動作をおこす気にならないので、ドリフみたいな横揺れダンス。
そんなこんなしてたら、太陽が昇ってきてちょっと暖かくなってきた。
雲がスッキリするんじゃないかと期待が高まるが、1時間待っても、ちょうどエベレストだけが雲で隠れてしまったまま。
残念だけどしょうがないか。昨日ちゃんと見えたしまあ満足です。

また1時間ちょっとかけて、テント村までの道を引き返す。
テントに戻ると、相変わらず死にそうな顔をしている姐さん。今日の移動は大丈夫だろうか・・・。
予定よりちょっと遅れて12時半にテントを出てランクルに乗り込む。
ありがとうエベレスト、その姿は一生忘れません!
テント村を出てからしばらく走ると、ほとんど道とは呼べないようなところを通りだした。これまでの行程の中でも一番の悪路。
おいおいここを通るのかよというような所を、ボコン、ズコンとか音をたてながら駆け抜けていく。
さすがのランクルも大揺れで、飛んだり跳ねたりで頭が天井にぶつかりそうだ。
横になれるほうがマシだと言って、後ろの荷物置き場で横になっている姐さん。後ろが一番揺れるみたいだけど大丈夫かな・・・。
砂煙を巻き上げてランクルは進んでいく。
そして、なぜかエアコンの所から微妙に砂煙が車内に入ってくる。
う~ん、砂っぽい・・・。
しかし、やはり景色はこれまた絶景。夢の中にいるような気分で素晴らしい景色を目の中に焼き付ける。
言うまでも無く、立ちションも気分サイコー!!

悪路を抜けて、15時頃、オールド・ティンリーの町に到着。
町というより単なる通りのような所だが、とりあえずここで遅めの昼飯。
しかし、このランクルツアーも、もう終盤に差し掛かってきた。あとは中尼公路を突っ走り、ネパールとの国境の町ダムを目指すのみ。
中国、そしてチベットとも、あと1日でさようならだ。
飯屋の窓から日曜日の午後のような陽射しがさしこみ、なんか充実感と切なさが入り混じったような複雑な気持ちに包まれる・・・。
それにしても、食事中、前歯の抜けた怪しいチベタンがナゼか終始笑顔でコチラをジロジロ。誰なんだあいつは?夢に出てきそう。。

昼飯後、ランクルはスピードをあげて快走。
ドライバーは、どうやら早くダムに着いて、早くラサに引き返したいらしい。
昨日も、テント村からB.Cまで昨日のうちに歩いて行って来いとか無理なことを主張してたし(今日の朝から出発したいため)。
いつになく真剣な顔をして運転してるので、「まあまあそんな焦んなくてもいいじゃん」と言うと、少しムッツリ顔になるドライバー。
しかし、そんなドライバーの気持ちとは裏腹に、ランクルは、山道でまたもエンスト。
そして例のごとくチューチュータイム。
やっぱ石油は不味そうだ。。
チューチュータイムが終わって山道を登っていくと、目の前にヒマラヤ山脈がこれでもかってぐらいドドーンと広がってきた。
「おおー、すげー!」
これまたすごい景色で、一堂、大興奮。
ドライバーが言うには、この先にタルチョポイントがあるとのこと。
おー、そういえばタルチョをまだ張ってなかった。最後にきてこんな素晴らしい場所に出会えるとは、ラッキー!
タルチョポイントで車を停めてもらい、それぞれの願いを書き込んだタルチョを結びつける。
太陽の下、ヒマラヤに見守られながら、鮮やかな色をした僕らのタルチョは、風を受けていつまでもいつまでもはためいていた。
いやあよかった。ほんと最高・・・。

タルチョを結んだ後、青春気分にひたってぼんやりしている僕らを尻目に、ドライバーは冷静な目をして、車をひた走らせる。
徐々に、窓の外に緑が多くなってきた。ネパールが近くなってきたのだろうか。
どんどん車は山道を下っていき、下呂温泉みたいな外観の町ニュラムを通り過ぎると、雲の下に突入するぐらいの高度なのだろうか、眼前に雲が広がってきた。
ここからダムまではあと30キロ。もしかしたら暗くなる前に着くかも。
ドライバーもこの快調ぶりになんか調子がよくなってきたようで、助手席の嫁にシモネタトークを展開。なんか楽しそうだ。
しかし、途中から急に前の車の進みが遅くなり、ついにはストップして動かなくなってしまった。
前のほうが雲に隠れてよくわからないけど、どうも崖崩れか事故かで道がふさがってるらしい。

しばらく立ち往生した後、車の長い列は進みだした。
もう外は真っ暗になってきた。
一歩間違えれば崖の底に落ちるようなガタガタ道を車は進んでいく。車のヘッドライトだけがたよりだ。
ヤギの群れが道をふさいでたびたび渋滞が発生したり、大量の水がシャワーのように上から車に降ってきたり、とよくわからない状況を乗り越え、車はようやく灯りのある町に到着した。
これがダムの町らしい。
国境の町ダムは、山の斜面につくられた何となく不自然な感じのする町だった。
あきらかに中国のそれとは違う派手なトラックがあふれ、これまでと全く違う顔つきの人たちが生活している。
中国人とチベット人だけでなく、ネパール人とインド人も入り混じったこの町は、まさに「国境の町」という混沌とした雰囲気に包まれた町だった。
陸路での国境越えは、こういう不思議な感覚を味わえるし、やっぱり面白いね。
適当な宿を探し出し、荷物を部屋に置いて夕食。
ここでランクルツアーは終了。3日間一緒だったドライバーともお別れだ。
最後のほうで結構仲良くなった嫁が、ドライバーとの別れを惜しむ。
いろいろあったけど、このドライバーもなかなか頑張ってくれました。バイバイ。
夕食後、部屋に戻って就寝。いろいろと盛りだくさんの一日でした。
明日から、ネパールそして南アジアへ突入だ!
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comments
洋ちゃん、ついにエベレスト行ったんやー。順調に進んでるみたいやね。
タルチョってなんかいいね。私の『死ぬまでに行ってみたい場所』リストに追加されました。
先は長いけど、楽しんでねー☆