世界一周 かけあし夫婦旅行 - かけてこ

かけてこ ~世界一周かけあし夫婦旅行~

バックパック背負って世界に飛び出した夫婦の、かけあし世界一周の模様をつづったバックパッカー旅行記です ⇒サイト案内

2007年10月26日 の出来事

カオスな街 -バラナシ-

朝4時ごろ、列車はようやくバラナシ駅に到着した。

それにしても昨日の夜というか、さっきまでというか、とても寒かった。。

寝袋にくるまりながらなんとか凌いのだが、まあ文字通り凌いだというだけで、ほとんど眠ることもできず、体中がなんか気だるい。

嫁のほうは、夜中インド人に痴漢まがいの行為をされまくっていたらしい。

わざわざうちらが座っている所に近づいてきて、窓の外に向かってペッと痰を吐いているインド人がいるなあと思っていたら、彼は窓の枠に手をかけるフリをして、嫁のオッパイやお尻を触っていたらしい。

なんだ、その幼稚な痴漢行為は。。

帰り際、嫁がペットボトルでそいつに殴りかかったが、そいつはニヤッと笑いながらバイバ~イって言っていた。

眉間にシワを寄せながら無言で列車を降りる嫁さま。今日も大変そうだ…。

まだ外は暗かったので、明るくなるまで駅の構内にあるレストルームでゆっくり。

仮眠をとったりして3時間ほどゆっくりした後、駅の外に出てオートリクシャーをつかまえた。


バラナシはヒンドゥー教徒にとって最高の聖地といわれている。

ここを流れる聖なる河ガンガーに沐浴することで全ての罪が清められ、ここで死を迎えた者は解脱を得られるという。

街には巡礼者をはじめ、そこで生活する人々、旅行者、物乞い、客引きなどなどがあふれかえり、動物たちがそこら中をウロウロ。

僕が七年前ここを訪れた際に感じたものは、「カオス」という言葉以外に適切な言葉が見つからないような、そんな感覚だった。

とにかく混沌として街、それがバラナシのイメージだった。

今回は…、どうだろうか。


ガンガーのガート沿いに安宿はいくつもあるのだが、今回はそのうちの一つ、シヴァ・ゲストハウスに泊まることにしていた。けっこういい宿だという情報を得ていたので。

というわけで、シヴァ・ゲストハウスへ行くという前提でリクシャーのドライバーと交渉。ドライバーはオッケーオッケーと言って、リクシャーを走らせ出した。

早朝の人通りの少ない街並みをリクシャーは走っていく。

リクシャーのシートから周囲を見回すと、七年前に感じたものと違うものを感じた。

人が少ないからだろうか、それともバラナシ自体がだいぶ変わったのだろうか…。


リクシャーは細い路地をガタガタと進んでいき、そしてストップした。

「ここがシヴァ・ゲストハウスだ!」と自信たっぷりに言うドライバー。しかしどう見ても、僕が写真で見ていた宿とは違う。宿名はシヴァなんとかだが、ゼッタイここじゃない。。

「違うじゃないか!」と言っても、自分の間違いを全く認めないドライバー。

あまりに悪びれずに、まるでこっちが悪いみたいな口調で話すドライバーに腹がたち、胸ぐらをつかんで殴りかかりそうになってしまった。

疲れているせいだろうか、普段はこんなことは無いのに。いかんいかん…。

でも、胸ぐらをつかまれて、さすがにこっちの怒りが伝わったようで、再び我々をのせてリクシャーは走り出した。

だけど、どうもリクシャーが入れるエリアが決まっているらしく、停まったところは宿からだいぶ離れたところだった。

しょうがないので、そこから重い荷物を背負って歩き始めた。

しかし、10分、20分、30分、歩けど歩けど、なかなかたどり着かない。

通りすがりのインド人に道を尋ねるも、返ってくる回答が間違っている可能性が大なので、気休め程度の意味しかない。

細い路地を歩いていると、どこを歩いても行きどまりに突き当たりそうな、そんな感覚に襲われてしまう。本当に着けるのだろうか…。

嫁は、焦点のあってないような目をして、死にそうになりながら重い足を引きずりはじめた。たぶん僕も同じような様子だろう。

もうさすがに限界だなあと感じ始めたころ、ようやく宿の看板が見えてきた。
力なく「もうすぐだ…」と独り言を呟く僕の前に、ある障害物が立ちふさがった。

・・・牛だ。

宿へ続く通路はそこしかないのに、その通路の真ん中で牛がゴミを食べあさっていた。

声をかけても、食べるのに夢中で通路を譲るような様子は全く見えない。。

しょうがないので、牛に体を寄せながら強引に横を通り抜けることに。

でっかいバックパックがかなり邪魔でかなり苦戦したが、なんとか通り抜けに成功した。

のんきな神様は、僕らが通り抜けている間も、まるで僕らに気がついてないかのように一心不乱にゴミを食べ続けていた…。

で、宿にチェックイン。

まあ聞いてたほどいいって感じの宿でもないけど、まあ体が休められればそれでいいや。

しかしまあ疲れた。。

嫁は「もうインドは嫌だ、一歩も外に出たくない」と言っている。七年前の僕と同じような症状だ。

「まあ慣れればなんとかなるよ」と意味のない言葉を力なく語りかけて、僕はひとりで外へ散歩にでた。


さっきよりも外は明るくなり、たくさんの人が通りにあふれていた。

細い路地には、人だけでなく、犬に牛にヤギ、水牛もいれば猿も見かける。目の前の路上をネズミやゴキブリが駆け抜け、ヤモリが壁をはい、コオロギの鳴き声が耳に入る。

物乞いが僕の服を引っ張り、客引きが変な日本語でしつこく呼びかけ、薄暗がりから「ハッパ、ハシシ」と声がかかる。

やはりここはカオスだ、と思った。

七年前と同じようにカオスだと感じた。

ただ、七年前と違っていたのは、そうした混沌さが心地よく感じることだ。

わずか30分ほど歩いただけで、ここに沈没してもいいかも、とまで思うようになってしまった。なぜだかすごく心地がよいのだ。

「七年たって自分もだいぶ変わったのかもなあ」、そう思うとなんかとても嬉しかった。


まあとりあえず、バラナシには少しゆっくりすることにしよう。

というわけで、あんまり色々と見すぎるともったいない気がしてきたので、2時間ほどで散歩をきりあげて宿へと引き返した。


その後は、宿の近くの飯屋で食事したり、ネットカフェに行ったり。

飯は思っていたよりも美味しい。ツーリストが多いからかな。

久々に肉も食えたし満足だ。

ネット回線も意外と早くて快適。

ネットカフェの前を悠々と歩く牛たちを尻目に、黙々と機械のようにキーボードをたたきまくった。

で、気が付くと外は真っ暗。街灯もないため、ほんとうに暗い。

路上で寝ている犬を踏まないように注意しながら、宿へと戻った。

ちなみに夜のバラナシはちょっと危ないらしく、日本人も結構行方不明になっているらしい。たしかにこの暗さだったら、連れ去られても誰も気付かないかも…。

でもまあそういうのさえ注意してれば、ここでの生活はかなり快適で楽しそうだ。

明日もまた散歩でも楽しもう。



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