2007年11月01日 の出来事 |
チキン・フライド・ライス -バラナシ→カジュラホ-
「ラー!」という声で目が覚める。
眠い目を擦りながら声の聞こえるほうを向くと、なんかインド人のオバサン集団が手を叩きながら、「ラー!」と叫びながら歩いていた。
ここは列車の中。
昨日の夜、サトナー行きの夜行列車に乗ったのだった。蚊に刺されて足やら腕やらがとても痒い。姐さんも嫁も同じように、刺された足をボリボリ掻きながら、薄く開いた目からオバサン連中の声のするほうを眺めていた。
そのうちオバサン連中は、うちらのほうへと近寄ってきた。
「こういうのは無視するに限る」ということで、無視してもう一度寝ることに。
夢の世界へ再び落ちていこうとしたその瞬間、頬に軽い痛みが走る。
なんだ・・・、と思って目を開けると、オバサンのうちの一人が、片方の手で僕の頬をつねり、片方の手のひらを僕の目の前に突き出していた。
「ラー!」
どうも物乞いのようだ。
意味がわからないが、寝起きの頭で考える限り、物乞いとしか考えられない。
人を無理やり起こしてまで金を出せと言うとは、さすがインド・・・。
なんとかオバサンたちを振り切り、ホッとしたところで時計を見る。
朝8時。
薄暗い車内に陽の光が差し込み始めていた。

次の目的地はカジュラホ。
ミトゥナ像(男女交合のエロティックな彫刻)を持つ寺院群のあることで有名なところだ。「彫刻がものすごい」という話を聞いて、昔から行ってみたいなあと思っていた場所だった。
ほどなくして、列車はサトナー駅に到着した。
列車を出るとプラットフォームに、ナゼかサドゥーがいた。こんな所で何がしたいんだろうか・・・。

この街のバスターミナルからカジュラホ行きのバスが出ているそうなので、バスターミナルまでオートリクシャーに乗って行くことにした。
やはり三人っていうのは、リクシャーに乗るにも丁度いい人数だし、何かと節約できていいものだ。
快適にリクシャーは進み、バスターミナルに到着。
バスターミナルで、そこらへんにいた人にカジュラホ行きのバスはどれかと聞いてみると、「今まさに発車しようとしているあのバスだ!」と教えてくれた。
お~、本当かウソかわからないけど、とりあえず急いで乗り込め~!
ドタドタしながら何とかバスに乗り込んだ。
バスは、ガタガタ道をガタガタ揺れながら進んでいった。
しかしそれにしても眠い・・・。蚊にさされすぎて昨日はあまりぐっすり眠れなかったようだ。
そんなときは、いくら席が狭くても、いくら揺れていようとも、簡単に眠りに落ちてしまう・・・。
が、やはり揺れる車内。
狭すぎてヒザもまともに席におさまらないので、前傾姿勢で寝ていたのだが、車が大きく揺れると、前の席に顔がゴツンとぶつかってしまうのだ。

めげずに何度も寝る、するとまたぶつかって目が覚める、また寝る、またぶつかる・・・。
こんなことを繰り返していたら、いつのまにか額にタンコブができ、唇からは血があふれていた。
うぅ・・・、痛いけどまあしょうがないや。。
3時間半ほど揺られ、ようやくバスが停車した。
到着かと思いきや、ここからカジュラホまでまだ11キロあるらしい。どうも直通バスではなかったようだ。
乗る時点から懸念していたことだったが、まあしょうがない。
バスから降りると、すぐそこに乗り合いジープみたいなのが停まっていた。うちらのようなバスの乗客目当てで待っていたのだろう。
しょうがないのでそのジープに乗り込む。

が、なかなか発車しないジープ。。
やはり客がいっぱいになるまで出発しないのだろうか、と思ってたらその通りだった。
15分ほど経ってからようやく発車したときには、車内に20人ほどの乗客がギュウギュウに押し込まれていた。
しかし、こんなジープに20人もの人間が乗れるとは、感心するばかりだ・・・。
20人を乗せたジープは、ガタゴトと揺れながら快走を続け、20分ぐらいでカジュラホのバスパークへと到着した。
で、遺跡の近くにある宿にチェックイン。
ここまでの旅の中でも、一番といっていいぐらいキレイな部屋を選択。床は大理石張り。三人で部屋をシェアできるので、いつもよりちょっと多めに払えば、こんないい部屋にも泊まれるのです!

とりあえず観光は明日やることにして、今日はゆっくりを決め込む。
かなり腹が減っていたので、とりあえず近くの店で昼飯。
嫁と姐さんはチョウメン(焼きソバ)を注文、僕はチキン・フライド・ライスを注文した。
朝からほとんど何も食ってなかったため、「腹減ったなあ、早く食いてえ」と呻きながら料理が出てくるのを待つ。
が、なかなか運ばれてこない料理。待てども待てども全く来る気配がない・・・。
30分ぐらいしてから、キッチンのほうから「ボッ」という音が聞こえてきた。
えっ、今から!?
そんなこんなで、40分ぐらいたってから、ようやくチョウメンがやってきた。
しかも中身はチョウメン(=炒麺)という名のごとく、炒めた麺のみ!具無し!
そして1時間ぐらいしてやっと到着したチキン・フライド・ライスも、その名の通り、焼いたチキンとライスのみ!

もちろん、味気ない味・・・。
「すごくフレッシュで美味いだろう!オレは何でも作れるんだぜ!」
と言い寄ってくる店の主人のしたり顔と、皿の上の料理のコントラストが、ちょっとした味付けになりました。。

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