2007年11月06日 の出来事 |
隣のビン・ラディン -アーグラ→ジョードプル-
優雅な気分を味わえたアーグラとも今日でお別れ。
今日はここを発ち、青い街ジョードプルへと向かう。13時間のバス移動。けっこう長いけど、がんばるぞ!
とりあえず昼頃に宿をチェックアウト。
バスの発車時間は夕方だが、それまで特にやることが無いので、ひとりで散歩に出かけることにした。
「相変わらず牛のウンコがたくさん落ちてるなあ」とボヤキながら、テクテクと歩いていたら、なんとなく変な感覚に襲われた。
街の雰囲気がちょっとおかしいというか、ウワついているというか、そんな感じがするのだ。
まあいつだってウワついた雰囲気満載のインドなのだが、ここ最近ウワつき度が日に日に増してきているような気がする。
ロバまでペイントされちゃってるし・・・。

なんか祭りでもあるのかなあと思ってたら、どうもその通りらしく、近々ディワーリというお祭りが行われるという話を、そのへんのインド人が教えてくれた。
インドのお祭りか・・・。うーん、少し怖いけど楽しみ。
そんな感じで時間をつぶし、16時頃に「さあ出発!」ということでリキシャーに乗って嫁と姐さんと三人でバス停へと向かった。
バスはインドにしては結構キレイな感じで快適そうだ。いい走りを期待してるよ!

バスに乗り込むと、意外にも客はあまり入ってなくてガラガラだった。
どうせ人がいっぱいになるまで出発しないんだろうなあと思ってたら、予想に反して出発。
「お~、今日はゆったりくつろげるかも」と感動していたら、途中からバンバン人が乗ってきた。やっぱりそこらへんはインド・・・。
そんなわけで、いつものように意味不明な場所で停車しては、人を乗せて降ろしてという感じでバスは進んでいった。まあ、いつもよりはだいぶましだけど。
で、車内で熱心に本を読んで時間をつぶしていたのだが、とあるバスターミナルで、明らかに怪しい風貌のインド人がバスに乗り込んできたので、思わず手に持った本から、入口のほうへと目を向けてしまった。
だらっとした薄汚れた布を体にまとった彼は、三蔵法師が持ってそうなをシャンシャンなる金属の杖をつきながら入口に立っていた。
ターバンに長いアゴヒゲをたくわえたビン・ラディン似のその男は、バスの乗務員に指示されて、なぜか僕の隣に腰をおろした。
他にも普通に席が空いてるのに、なぜか僕の隣に。。
なるべくカラまないようにしようという僕の意に反して、ラディン氏は地元の言葉でモゴモゴと話しかけてきた。
何を言ってるのかさっぱりわからないが、カバンを指差しているので、中に何か大事なものでも入っているのだろう。
まあ、悪い人ではなさそうだし、思ったほど悪臭は放ってないし、まあいいや・・・。
そんなわけで、バスは進む。
が、バスターミナルに停まるたびに乗客が増えてくる。降りる客はいないのに、乗る客だけがガンガン増える。
で、いつの間にか席は全て埋まり、ラディン氏と僕もかなりの密着状態。
ラディン氏は、肩に例の杖をのっけて寝ているようだが、杖の先っぽが僕のほうを向いていて、刺さりそうで怖い・・・。
でもまだこの頃は平和だった。
バスターミナルにバスが停車するたびに、その平和は乱されるようになってしまった。
荷物の置き場がないので、どうしても通路に荷物を置かざるをえない状況だったのだが、新しく乗ってきた乗客たちは、その通路上の荷物をガンガン踏みつけたり、平気でその上に座ったりするのだ。
しょうがないので、僕は自分の足元のスペースを削って自分の荷物を通路から引き寄せた。
が、奥に座っているラディン氏はそれもできず、乗客に荷物を踏まれまくる。
「オレの荷物を踏むなよ~」と必死の形相で弱々しく叫ぶラディン氏と、それを全く無視してガンガン荷物を踏みつけるインド人乗客たち。
あ~、かわいそう。
いっそ、その杖で突いてやればいいのに!
かわいそうなラディン氏の荷物は、足型まみれで通路に横になっていたが、確認するラディン氏の様子を見ると、どうやら中身は無事なようだ。
よかったね。
しかし、平和はさらに乱れ続けた。
通路をはさんで横に座っているデブのオバサンが、窓を全開に開け始めたのだ。
ここはインドとは言え、11月の夜風はとても冷たく、ものすごく寒い。
こんな状態が続いたら、誰だって風邪をひいてしまう。ひかないヤツは、まさにバカだ。
そんなわけで、バカなオバサン1名のせいで車内は極寒状態。
しかも僕とラディン氏は、風をまともに受ける位置のため、もうかなりの鳥肌状態だ。
この情勢を打破しようとラディン氏が立ち上がった!
「窓を閉めろ!」みたいなことを叫ぶラディン氏。おー、がんばれ。
「なんで閉めなきゃいけないの!」的なことを叫び返すバカオバサン。あー、うるさい。
そんな攻防がしばらく続く。
僕も一緒になってラディン氏とともにバカオバサンに噛み付く。
が、全く閉めるそぶりを見せないバカオバサン。
「こうなったら強行突破!」ということで、直接オバサンの席に出向き、窓を閉める僕。
しかし、再び窓を開けるバカオバサン・・・。
う~ん、ビン・ラディン軍敗北か・・・、と思っていたら、オバサンの後ろに座っていた姐さんが、後ろから手を伸ばして窓を閉めてくれた。
お~、たのもしい!
が、負けじとバカオバサンは窓を開ける。あ~、もうほんとバカ・・・。
その後、姐さんが窓を閉め、オバサンが窓を開けという一進一退の攻防が続く。横から見ていると綱引きをやっているようだ。
そんな攻防が数分続いたのだが、ついにオバサンも観念したのか、最終的に窓が閉められることとなった。
ビン・ラディン軍の勝利!車内に平和が取り戻されました!
隙間風は相変わらず入ってきたが、鳥肌が立つほどの寒さではなくなった。やっぱり平和が一番。
その後、バスは快適な走りを続け、なぜか深夜に夕食休憩となった。
そんなにお腹は減ってなかったけど、バカオバサンに勝ったご褒美としてカレーを注文。勝利のカレーに酔いしれた。

しかし、このカレーのせいで大ピンチを招くことに・・・。(明日の日記へ続く)

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