世界一周 かけあし夫婦旅行 - かけてこ

かけてこ ~世界一周かけあし夫婦旅行~

バックパック背負って世界に飛び出した夫婦の、かけあし世界一周の模様をつづったバックパッカー旅行記です ⇒サイト案内

2007年12月 8日 の出来事

パレスチナの少年が抱く夢 -エルサレム-

昨日の夕食時、宿の談話スペース(以下写真のスペース)で日本人旅行者と話をしていたら、「ヨーロッパはすでに結構寒い。ウィーンも雪が降り始めている」という事を言っていた。

たしかにもう12月に入っているわけだし、今いる中東でさえこの寒さなのだから、ヨーロッパでは雪が降っていてもおかしくない。


イスラエル以降の我々の予定は、

アンマンに戻ってウィーンへ飛び、そこから主に東欧を周ってアテネを目指し、アテネからどうにかしてカイロに渡り、そこからアフリカ縦断を始める

という感じになっている。


「なんでアンマンとカイロって近いのに、一旦ヨーロッパに入るの?」という質問を投げかける人も多いが、今となっては自分達でもよくわからない・・・。

けどアンマン→ウィーン間の航空券を買ってしまってるので、まあ何かしらの理由があったのだろうけど。


まあそれは置いといて、暑さと寒さに弱い我々夫婦は、その口頭のウェザーニュースを聞いて「早くウィーンに行かねば」という思いが強まったわけでありました。

で、朝起きて少しまったりしながら色々と考えをめぐらせた結果、「今日アンマンに戻ろう」という気持ちになった。

イスラエルもだいたい行きたい所は行けたし、見ようと思ってたものも見れたしね。


というわけで、荷物をまとめてここファイサルをチェックアウトし、こないだまで泊まっていた隣のパームホステルに顔を出す。

仲良くなった日本人旅行者が泊まってるので挨拶しようと思って。

「隣のファイサルのほうが絶対いいっすよ~」と何度も言いながらもナゼかパームホステルに長居している彼は、壊れかけのメガネをかけたちょっと変わった感じの男だった。

元バーテンダーの彼、同じく世界一周中ということで色々と会話に花が咲き、パームホステル宿泊時は一緒に楽しい時間を過ごすことができた。

特に彼の話の中で興味深かったのは、その旅行資金の話だった。

彼もウェブサイトを持っているそうなのだが、そのサイトのアフィリエイトで旅行資金を稼ぎながら世界一周をしているらしいのだ。

コンスタントに月2万円ほど稼ぎ出しているとのこと。物価の安い国だったら1ヶ月普通に過ごせる金額だ。ん~、すごい。


顔に似合わず「クリスマスはこの聖地エルサレムで過ごすつもり」とロマンチックなことを語っていたので、たぶんまだ泊まってるはずだと当たりをつけてパームホステルの中へと入った。

が、部屋をのぞいたところ、お昼近くにも関わらず寝てるみたいだったので、またどこかで会えるのを楽しみに、枕元に置き手紙を置いてパームホステルを後にした。


ちなみに以下が彼のサイト。我々のこの置き手紙の件も記事になってます。

■アフィリエイトで世界一周
http://americancc.blog24.fc2.com/


外に出て、とりあえず国境へ向かう交通手段を探す。

たぶん来たときと同じ乗り合いワゴンみたいなやつで行けるだろうと思い、黄緑色した派手なワゴンを探し出す。

で、そのドライバーらしき人に声をかけるが、返ってきた答えは「今日は国境はもう閉まったよ」という言葉・・・。

ガ~ン。。

脱力感にぐったりしながらも、しょうがないので、ファイサルに戻って再チェックインした。

元バーテンの彼には置き手紙を置いてきた手前、ちょっと恥ずかしいのでパームホステルに行くのはやめておいた。


外を出歩く気も起きないので、ファイサルの談話スペースでネットをしたりしながら時間をつぶす。

そしたら、パレスチナ自治区で活動に参加してるという日本人の若者が声をかけてきて、なぜかチーズとウォッカをご馳走してくれた。

ん~、イスラエルのチーズって美味い。

ちなみに、ここファイサルには、こうした活動家が多く宿泊しているようで、イスラエル当局からもちょっとマークされているというウワサがある。

イスラエル入国時に、入国管理官から「どこのホテルに宿泊予定か?」と聞かれても「ファイサル」とは答えないほうがいいという話も聞いたことがあった。

まあそのウワサどおり、普通にこういう活動家が泊まってるみたいだ。

彼に自治区内の様子を撮影した写真を見せてもらった。

市民に向かって銃を発砲するイスラエル兵、その弾が足を貫通して苦しみもだえる老人、ナイフを保持していただけで兵士に執拗な尋問を受けるパレスチナ人青年(イスラエル人は一般市民も銃の保有が許されているのに)、憎しみのこもった顔で兵士に向かって投石を繰り返す子供達、催涙弾の煙に包まれて一面真っ白になった町並み・・・

聞いていた通り、かなり激しい光景が広がっていた。彼が言うには、これがパレスチナ自治区の奥で「普通に行われていること」だという。

あの壁は、こういうことを隠し通すのにも都合がいいのかもしれないなと思った。

ネットに飽きて、ファイサルの本棚に置いてあった本に手を伸ばしてみた。

題名は忘れてしまったが、イスラエルおよびパレスチナ自治区に住む様々な人にインタビューした結果をまとめた本だった。

趣味は何ですか?、夢は何ですか?、神は存在すると思いますか?、好きな国は?、嫌いな国は?、・・・などなど。

実名や顔写真が載っているにも関わらず、インタビューされている人たちの回答はストレートなものが多かった。

自国の振る舞いを嫌悪し兵役を拒否するイスラエル人がいることはちょっとした驚きだったし、自分達を見放したとして他のイスラム諸国を「嫌い」と答えているパレスチナ人が多いことも少し意外だった。

が、投石中に銃で撃たれ体を不自由にしながらも、将来の夢は「自爆テロ」と語る少年の回答は、とてもリアルに伝わってきた。


日本に帰ったら、この本を買ってまた読み返してみようと思った。

明日こそイスラエル出国だ。



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