2007年12月10日 の出来事 |
冬のヨーロッパ -アンマン→ウィーン-
この屋上部屋はやはりとても寒かった。いくら無線LANがつながるとはいえ、選択ミスだったかもしれない。
朝起きると嫁も風邪をひいてる様子だった。これからさらに寒いところに向かうというのに・・・。
今日は、ここアンマンからオーストリアの首都ウィーンへと向かう。
音楽の都ウィーン。
5~6年前に一度行ったことがあった。イタリアに旅行した際、ストップオーバーとして2日ほど立ち寄っただけだが、特に思い入れがあるわけでもなく、今回も飛行機がウィーン行きだからウィーンに行くというぐらいの感じだ。

滞在予定は1~2日。物価の高いヨーロッパなので、効率的かつスピーディーに周らないとね。
クリフホテルをチェックアウトして空港へ。
チェックインカウンターへ入る前に荷物のチェックが行われ、カバンの中を全部開けてチェックされた。メンドくせ~。。
でも、そういうのが一番警戒されるべきアラブ圏だからしょうがないのかもね。係の人が「ソーリー、ソーリー」と言いながらチェックしていたのは好印象だった。
これがイスラエルだったら、サディスティックなオネエサマ方に、こっちが謝んなきゃいけない立場になるんだろうな。
事前予約してなかったけど、無事にその場でチケット予約&チェックイン。

飛行機に乗ると、キレイな乗務員の女の子たちが笑顔で迎えてくれた。ほんとにマジでキレイ。
いやあ、これだけでも乗った甲斐があるというものだ。ヨーロッパへの期待が高まる!
で、機内食を食べてウトウトしていたら、あっという間に飛行機はウィーンに到着した。
たったの3.5時間!
これが陸路だったら少なくとも5日ぐらいはかかるんだから、飛行機ってやっぱりすごいね。

機内預かりの荷物を受け取って、さあいよいよヨーロッパ編のスタートだ!
・・・といきたい所だったのだが、ここで嫁の荷物にちょっとしたアクシデントが。
ベルトコンベアーから流れてきた嫁のバックパックが、何故かビッチョリ濡れていたのだ。
一応カバーをかけていたものの、そのカバーもあえなくペロンとはがれてしまっていて、被害のひどい側面部は中のほうまで水分が染み込んでいた。
しかもクサい!
なんか魚みたいな臭いがする。
パックパックの中に入っていたお茶パックとかも、この水分にやられてしまって使い物にならなくなっていた。
「魚の臭いでまだよかったじゃん。ウンコの臭いとかじゃなくて」
と無理やり励まそうとするも、どうやら逆効果だったようで、かなりブチ切れ状態の嫁。
空港のクレーム窓口に文句を言いに行こうかと思ったが、窓口にものすごく人が並んでて時間がかかりそうなのでやめた。「どんだけ並ばせるんだ!」っていうクレームを言いたくなりそうだったので。
触ると火傷しそうなほどの殺気を漂わせる嫁をどうにか引き連れて、街の中心部にあるウィーン西駅行きのバスに乗り込んだ。
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車窓から街の様子を眺めてみる。
窓の外には、これまでのアジアとは全く異なる景色が広がっていた。街並みを埋める美しい建築物、街を歩く人々の顔だちや服装、通りを走る様々な乗り物・・・。
いつもだったら、こういう新鮮な風景に接すると、心が躍るような気分になるのだが、気持ちはそこまで昂らない。
空が暗いのだ。
これが悪名高きヨーロッパの冬というものだろうか、本来、青色で埋められるべき空間は、悲しい灰色で覆われていた。
太陽をどこかに消し去ってしまったかのように、ドンヨリとした厚い雲が空全体にどこまでも広がっている。
時計の針を見るとまだ午後2時。暗すぎじゃね・・・!?

ウィーン西駅へ到着した我々の気分をさらにヘコませたのは、その寒さだった。
想定はしていたがそれにしても寒すぎる。。
ダウンジャケットを着てるにもかかわらず、体の底のほうまで寒さが染み渡ってきそうだ。
音楽の街に不釣合いだよなあと思いながらも、エベレストB.C以来の軍手をとりだして震える手に震えながらかぶせた。
西駅近辺を歩き回り、なんとか目的の宿を探し出してチェックインする。
記念すべきヨーロッパ編最初の宿は、なんとドミトリーなのに1人1泊2,700円する宿。2人で5,400円!
うわわわわ・・・。
ネパールの田舎に行ったら2ヶ月ぐらい住めそうな金額だ。
とはいえ、さすがにヨーロッパの宿(しかもこの宿はかなり評判がいい)だけあって、ピカピカで清潔、セキュリティもしっかりしてて防寒対策もバッチリ。キッチンは大きくて充実してるし、ラウンジも広くてゆったりできる。さらに無線LANまで使える。
今まで泊まってきた宿の中で、間違いなく一番素晴らしい設備の宿であるのはたしかだ。
まあ、値段も一番高いけど。

荷物の件と空の暗さと外の寒さに気が滅入ってる嫁を部屋に置いて、一人で散歩に出かけた。
夕方のウィーンの街は、もうすでに真っ暗。通りにはキラキラとイルミネーションが光っていた。
「そういや、もうすぐクリスマスか~」とつぶやきながら、今年はどこでクリスマスを迎えることになるのだろうかと考える。
チェコ、ポーランド、ハンガリー、クロアチア、ギリシャ・・・?
ヨーロッパでクリスマスを迎えるんだって思うと、なんとなく照れくさくなって、それ以上考えるのをやめた。

帰りにスーパーに寄って嫁の好物の生ハムを買って帰る。
宿に戻って一口食べさせると、さっきまでの気の滅入りがウソのように笑顔になった。
ヨーロッパの空も、このぐらい単純に機嫌を直してくれるといいんだけど。。

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