2007年12月21日 の出来事 |
国立と学生証と親子丼 -ブダペスト-
うちの嫁が年齢詐称をしていることが発覚した。
なぜそんなにお菓子を食べるのを我慢できないのか、なぜそんなにすぐに腹を立てるのか、なぜそんなに漢字が読めないのか等を問い詰めたところ、
「だってわたし6歳だもん」
という答えが返ってきたのだった。
結婚二年半にして初めて知ったその事実に、「なるほどね~」と納得しながらとりあえずブダペストの街へと繰り出した。

ブダペストは、想像していた通りのなかなか趣のある街だった。
ヨーロッパ第二の大河ドナウの両岸に広がるこのハンガリーの首都には、洗練された中世の美しい街並みが多く残り、歴史の中で数多くの人々を魅了してきた街であったことをうかがわせる。その華麗さは「ドナウの真珠」とも称されるほどだ。
かつてオスマン帝国に支配されていた歴史もあり、街にはほのかにイスラム的な雰囲気も漂っている。典型的なヨーロッパのイメージとはちょっと違う、その変化球的な美しさもまたこの街の魅力のひとつだ。

話は唐突に変わるが、僕は昔、東京の「国立」(くにたち)という所に住んでいたことがあった。
比較的歴史の浅い閑静な住宅地であるこの地の名は、東隣りの国分寺市と西隣りの立川市の頭文字をとって「国立」ということに決まったそうだ。
別に国立のことは嫌いではないのだが、どうせだったら多摩市と小金井市からそれぞれ文字をとって、 「多摩金」 市とかにするぐらいの強引さがあれば、もっと魅力的な町に思えるのになあ、などとよく思っていた。
今年の東京ウォーカーの住みたい町ランキング1位は「多摩金」です!みたいな感じになったら、世の中とってもハッピーじゃない?
まあそんなことはどうでもいいとして、ここブダペストも、その名は二つの地区の名に由来している。ドナウ川の東岸に広がるペスト地区、西岸に広がるブダ地区、その二つが合わさって「ブダペスト」という名前になったらしい。
ドナウ川沿いに足を向けると、東岸のペスト地区には繊細なゴシック様式の国会議事堂が広がり、起伏の多い緑豊かな西岸にはブダ城が雄大な姿で街を見下ろしていた。
そしてこの東西を、まさにブダペストを象徴する、獅子の像が配されたセーチェニ鎖橋が結んでいた。
そんな美しい川沿いの風景を眺めながら、いつか空のすっきり晴れた夏の日に、もう一度ここに戻って来ようと思った。


川沿いの景色を眺めた後、国際学生証を作りに行く。
これを見せるだけで、バスや鉄道の料金、各種入場料などが割引きになる魔法のカード、国際学生証。
ブダペストの中心地にあるVISTAという旅行代理店の扉をくぐり、窓口の人に「国際学生証を作りたいんだけど」と言ったら、適当な口頭のやりとりだけで、ものの1分ほどであっという間に作ってくれた。
バンコクのカオサンとかで作るニセモノと違って、なんかキラキラする加工が施された正真正銘のホンモノの学生証だ!
発行料は1,000円ほどかかったが、この先、充分すぎるほどに元は取れるはず。いやあ、素晴らしいねブダペスト。
えっ、学生じゃなくても学生証作れるのかって?
そう6歳児でも作れちゃうんです。5歳以下だとちょっと厳しいかもね。

帰りに市場に寄って、食料品を色々と物色。
肉屋にはハンガリー名産のフォアグラがたくさん並んでいた。高級品にしてはそんなに高くないし、近いうちにまた買いに来よう。
宿に戻って夕食。今日のシェア飯は親子丼だった。
もちろん味は日本の味付けそのもので、ほんとにウマい。ここは一体どこなんでしょうまったく。
ワインがまた親子丼と意外とあうんだよねえ。
いやあ、それにしても毎日食事が楽しみだ・・・。

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