2008年01月04日 の出来事 |
ねずみ講事件 -ティラナ-
1997年、ある国で「ねずみ講事件」なるものが発生した。
金利が月10~35%(つまり年利300~3600%!)という、ねずみ講会社によるチョ~ありえない投資案件に、その国の3分の1の国民が引っかかった。
「10万円貸してくれたら、1年後には最低でも30万、最高で360万円にして返します」という誘いに、大半の国民が乗ったのだった。
実に国内総生産(GDP)の30~40%がその投資に注ぎ込まれたらしいが、当然のようにねずみ講会社は間もなく破綻。
ねずみ講会社に投資したお金が水の泡となった国民たちは、その怒りのホコ先をナゼか政府に対して向け、国内はデモやら暴動やらで大混乱!
もうどうにも収集がつかないようなメチャメチャな状況に陥ってしまったのだった・・・。
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そんな超ありえない歴史を持った国アルバニア。まあ歴史といってもほんの10年前ぐらいの話だけど。

正午前に眼が覚めた僕らは、屋根裏にねずみが大量に生息してそうな爺さんの家を出て、アルバニアの首都ティラナの街へと繰り出した。
まずは腹ごしらえしようと、何かよさげな店が無いか探す。
・・・と、マクドナルドを発見。
普段はマックで食べることなんてあまりないけど、久しぶりにビッグマックほおばるのもいいなあと思い、店のほうへと近寄ってみる。
店頭にはハンバーガーとかポテトとかの写真が飾ってあって、バリバリのファーストフード店って感じの雰囲気が漂っているけど、なにか違和感が・・・。
よくよく見てみると・・・、違うじゃんマックと!
マークも「M」じゃなくて「K」になってる。

マクドナルもどきの「コロナット」というこの店は、地元の人たちでけっこう繁盛していた。
この国、20年ぐらい前まで鎖国政策をとってたらしいから、みんな本物のマクドナルドの存在を知らないのかも・・・。
いきなりのアルバニアの先制パンチにちょっとクラッときてしまったが、どうにかコロナット以外にも飯が食えそうな店を見つけて、そこに入る。
ハンバーグとサラダを注文。
味はまあまあ。値段は2人で690レック(約900円)なのでちょっと高めだが、まあそこまでボッてる感じでもない。

腹が満たされて、なかなか満足しながらお会計。1000レック札を店員に渡す。
・・・が、返ってきたお釣りはなぜか210レック。
「100レック足りないんだけど?」と店員に詰め寄ると、「バレたか」みたいな感じでニヤッとしながら100レックを渡してきた。
小学生じゃないんだからさ・・・。
一緒に手書きのレシートもくれたのだが、ツジツマあわせのために「690」という数字を「790」と書き換えた跡が残っていた。
とても丸わかりな書き換え具合に思わず苦笑。
アルバニア、あなどれんな・・・。
食後は街を散策。
ボロキレのような布を売る露店、廃墟チックなたたずまいの住居、廃車寸前のオンボロ車などが次々と目に入る。
通りに軒を並べる8割ぐらいの店が、カジノかサッカーくじ売場か酒場だ。
う~ん、ねずみ講事件が起きたこと(起きた理由と起きた事実)がなんとなく納得できるような街並み・・・。

観光の観点からしても、たまに目に入るモスク以外は特にこれといった特徴のないティラナの街。
一国の首都にしてはちょっと物足りないなあと思っていたら、街の中心部の辺りに何やら賑やかなスポットを発見した。
近寄ってみると、それは移動遊園地のようだった。
もしかしたら普通の遊園地なのかもしれないが、雰囲気的にはあの移動遊園地そのもの。
「どうせ、つまんないだろうなあ」と思いながらも、他にやることもないのでとりあえず入園(?)してみたのだが、これが意外と楽しい!
何が楽しいって、その著作権侵害ぶりがすごい。
ミッキーマウスにプルート、象のダンボなどのディズニーキャラがあふれまくり、バットマン、孫悟空などが乗り物になって空を飛んでいた。キカイダーみたいなやつまでいて、ムダにピコピコ光っていた。
通りを歩きながら、ふと誰かから昔聞いた言葉を思い出した。
「ヨーロッパに、インドみたいな国がある」
もしかしたらそれはアルバニアのことかもしれないな、と思った。
いや、そうに違いない! この国、全般的にインドにも引けをとらないようなギャグセンスがあふれてるもん・・・。

夜。
現金の持ち合わせがあまりないため、夕食は節約しようかなあと思っていたら、今日が自分の誕生日だということを思い出した。
なのでちょっと奮発して夕食はピザ屋へ。29歳おめでとう。
・・・が、焼きあがってさあ食べようという頃に、急に電気が消えて真っ暗に。
「もしや誕生日を祝ってくれるのか!?」と一瞬思ったけど、どうやら単なる停電みたい。ヨーロッパのくせに、この街では毎日この時間帯になると停電になるらしい。
ロウソクが数本ともされる。
29本のロウソク、というわけにはいかなかったものの、お釣りが誤魔化されてないか確認するには十分なほどの明るさで、ロウソクは室内をほんのりと照らし出していた。

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