2008年01月06日 の出来事 |
静かな町 -オフリド-
昨日外出できなかった分、今日はガッツリ観光するぞ、ということで早起きして外へ出る。
幸い忍者ベンコに捕まることなく家を出ることができた。
空は雨模様。レインコートを着てオフリドの町へ繰り出した。

地図が無いので適当に歩き回る。
見知らぬ町にしっとりとした雨が降り続く。ちょっと肌寒いが、こういう感じは悪くない。
30分ほど歩くと、目の前に広大なオフリド湖が広がってきた。
静かで雰囲気のある湖だ。湖の先には旧市街が見える。

オフリド湖に面したこのオフリド旧市街は、365もの教会があふれる由緒正しき宗教都市だ。かつてはマケドニアのエルサレムと称されたこともあるという。
教会には最近あまり興味は無いが、旧市街自体は、遠目に見ても散策するのがなかなか楽しそうな感じを受ける。
オフリド湖の水面には、旧市街を見渡すように何羽かの水鳥が静かにゆったりと浮かんでいた。
旧市街を散策する。
この時期は、誰がどう見てもオフシーズンに違いないのだが、そのせいか、それともこの雨のせいか、人の姿はほとんど見かけない。
坂道の多い石畳の旧市街、この人影の無い静けさが寂しいといえば寂しいが、それによって、なんというか町としての純度が高まっているような印象も受ける。
静けさが町を引き立てているような、そんな感じだ。


内部の壁に精巧なフレスコ画が施された教会へと入る。
しばらくヨーロッパを旅してきて、教会には正直「飽き」を感じていたので、入ろうか迷っていたのだが、入ってみるとなかなか見ごたえのある教会でとても良かった。
嫁はずいぶん感動していたようで、しきりに「すげ~!」という言葉を発していた。
そんな感じで、一通り歩き回って観光終了。
オフリドの旧市街は、これといってインパクトのある町並みが広がってるわけではなかったが、どことなく人を惹きつけるような魅力や趣がにじみ出ている場所だった。日本の古都に通じるものがあるような気もする。
帰り道、湖に目をやると何台かの無人の遊覧ボートが目に入った。
この町は今はとても静かだが、暖かい時期になるともっとにぎやかになるのだろうか。
今とは全く違った風景や町の空気がそこに広がってるのかもしれない。もしかしたらオフリド湖で泳ぐことだってできるのかもしれない。
湖畔の道を家路へ戻りながら「夏の天気の良い日に、もう一度この町を訪れてみたいな」とちょこっと思った。

幸いなことに、家に戻ったときも忍者ベンコは不在だった。
そのおかげで、カラまれる心配なく、リビングにあるキッチンを使って心置きなく自炊ができた。
今日のメニューは親子丼とサラダ。
静かな町にふさわしく、静かな夕食をとり、静かにビールを飲んで、静かに眠りについた、今日はそんな一日だった。

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