2008年01月25日 の出来事 |
リアルな境界線 -アスワン-
アブシンベルのツアーは明日の早朝からなので、今日は特にやること無し。
ということで、昼頃に起きて適当にアスワンの町を散策する。
青い空、ナイル川、乾いた大地。
アスワンの町には、ルクソールの町並みとそう大きな違いのない風景、「うんエジプトだなあ」って感じの風景が普通に広がっていた。

が、歩いているうちに何とも言えない違和感を感じ始めている自分に気づいた。
なんだろ、この違和感・・・。
ボンカレーだと思って食べたカレーがククレカレーだったときのような、なんだか変な感じだった。
キョロキョロと周囲の様子をうかがいつつ、歩調を若干ゆるめながら引き続き散歩を続ける。
ん・・・!?
大通りを歩いてきた数人の集団が僕らの横をスーッと通り過ぎたとき、あることに気が付いた。
今までより、肌の黒い人の数が圧倒的に多い!
おそらくこの近辺に多く住むヌビア人と呼ばれる人たちだろう。一般的に黒人と呼ばれるぐらい肌の黒い人たちが、町中にかなり存在しているのだ。
彼らの肌の色は、これまでエジプト各地で見てきた人々のものとは異なり、浅黒ではなく黒。顔つきはもちろん、髪の質感も全く違っていた。

エジプトに入ってから、はや2週間。
これまで「中東を旅してる」という感覚は味わったことがあっても、「アフリカを旅してる」という感覚は正直味わったことが無かった。
浅黒い顔にヒゲを蓄えた「アラブ」な人たちがあふれる町の中にいると、意識しない限りそこがアフリカだと感じることは難しい。
しかし、こうして真っ黒な肌をした人たちの姿を数多く目にすると、やはりこのエジプトもアフリカ大陸の中の一国であるのだということを実感せずにはいられなかった。
ここから少し南下したスーダンのどこかに、この中東世界の端を告げる境界線が存在するはずだ。
それは、ハッキリしないボンヤリとした線かもしれない。曲がりくねったフニャフニャでグニャグニャな線かもしれない。
が、それは先進国の都合で引かれた直線的で味気のない国境とは違う、リアルな境界線だ。
そして、その先にはリアルなアフリカ世界が広がっているはず・・・。

残念ながらこの旅の中でスーダンを通る予定は無い。エジプトから一旦イエメンを経由して、スーダンの南に位置する国エチオピアへと空路で向かう予定だ。
リアルな境界線を越えた先にある国エチオピアには、どんなアフリカ世界が広がっているのだろうか。
これまで味わったことのない「アフリカを旅している」という感覚とは、いったいどんなものなんだろうか。
とりあえずこれから先の旅路がとても楽しみだ。
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夕方に散歩を切り上げて、宿の近くの飯屋で夕食。
初めて食べたコフタと呼ばれる肉料理が意外と美味しくてビックリした。エジプトの飯はやっぱり美味しいね。
さあ、明日は早起きしてアブシンベル観光だ!


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