2008年2月 3日 の出来事

黒装束とドレス -サナア-

イエメンの女性は皆、黒装束で全身を包み込んでいる。

黒装束を着ているというだけではなく、黒装束で全身を包み込んでいるのだ。

足首まである黒い服を着て、その上に黒い長袖を羽織り、髪の毛を黒いスカーフで覆って、さらに顔も黒いベールで隠している。

外に露出しているのは、目の部分の1センチほどだけ。目の部分にまで薄いガーゼのようなものをかぶせて、露出を完全に防いでいる人までいる。

たまに見かけるインド系の女性や外国人旅行者を除く、ほとんど全ての女性が、カラスのように全身真っ黒なのだ。

この国の歴史的というか宗教的というか文化的というか、そういった背景の中で築き上げられたスタイルなので、それを肯定するわけでも否定するわけでもないのだが、不便な面はあるだろうなあとは思う。

視界も狭くなるだろうし、夏は暑いだろうし、見た目で誰か判別しにくいだろうし・・・。

まあでも、イエメンの強い日差しや砂ぼこりを防ぐことができるし、男性連中のムダな視線を気にしなくてよくなるだろうし、じつは合理的なのかも!?

そんなことを考えながら、サナアの町を歩いていたら、ふと不思議なことに気が付いた。

町の中に、婦人服を売る店が結構あるのだ。

しかも、そうしたところで売られている服は、かなり派手なものが多く、ピンクや赤などのビビッドな色に、金の刺繍やら豪華なラメラメやらが施されていて、どこのパーティーに参加するんだと言わんばかりのゴージャスなドレスが店先に並んでいたりするのだ。

ちょっとセクシーだったり、少しエロいんじゃないのとか思うような服や下着まで置いてあったりする。

なんで?と思って、宿の従業員に聞いてみたところ、

「部屋着だよ」

という答えが返ってきた。

日本人の女性が家に帰ってきてジャージになるのと同じように、イエメン人の女性は家に帰ると、黒装束を脱ぎ、肌を露出した色っぽいドレス姿に早替わりするのだそうだ(外出時、黒装束の下に着ることもあるらしい)。

ほんとすごい極端さ!

しかも、たいていダンナさんがそうした服や下着を買ってきて、奥さんに家の中で着せているのだという。

きっと仕事から家に帰ってきたダンナは、艶っぽい格好をした奥さんに、「ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・、カートにする?」なんてことを言われながら、「ワタシはあなただけのもの」的な独占感を味わうんだろうなあ・・・。

そんな妄想を抱きながらイエメン人の男たちの顔を眺めていたら、これまで以上に親近感がジワジワと沸いてきてしまったのだった。

ちなみに今日は、航空会社のオフィスに行ってエチオピア行きの便をリコンファームしたり、スーパーで買い物したり、ネットやったり。

まあテキトウに一日過ごしてました。

下の写真は、スーパーで見かけたリカちゃん人形みたいなやつ。

やっぱり、黒装束とドレスがセットになってるみたいだ・・・。



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