世界一周 かけあし夫婦旅行 - かけてこ

かけてこ ~世界一周かけあし夫婦旅行~

バックパック背負って世界に飛び出した夫婦の、かけあし世界一周の模様をつづったバックパッカー旅行記です ⇒サイト案内

2008年2月 8日 の出来事

悪霊の拷問 -アジスアベバ→シャシャマネ-

ゲロくさい・・・。

シャシャマネ行きのオンボロバスの車内、この揺れのせいで乗客の誰かが嘔吐したのだろう、脳を突くような刺激的なニオイが車内に充満していた。

初恋の甘酸っぱさとは全く違い、ただ単に酸っぱいだけのそのニオイに、思わず顔を酸っぱくさせる我々夫婦。

対照的に、他の乗客は平然とした顔をして、何事もなかったかのようにバスの揺れに合わせるように体をゆらゆらと揺らしていた。

あのインジェラを主食としてるような人たちだから、これぐらい平気なんだろうな・・・。

明らかに1週間以上は風呂に入ってないと思われる一部の乗客たちの、何ともいえない体臭もミックスされて、これ以上ないぐらいに、車内の空気はヨドみまくる。

あまりのニオイに耐え切れず窓を開けようとするが、それも不可能だった。

周りの乗客たちが開けさせてくれないのだ。

窓に手をかけて開けようとすると、周囲から「ダメだ、ダメだ!」とギャーギャー言われ、手を払いのけられてしまう。

何度試みてもダメだった。

その理由は「窓を開けると外から悪霊が入ってくるから」らしい。

また出たよ、エチオピアン・ルール・・・。

いやいや、マイった。。

途中の休憩時に立ち寄った飯屋で、何かの念を押すかのように、思いっきりインジェラが出てきたのにも当然のようにマイったけど。

そんな感じで、朝6時頃にアジスアベバを出発したバスは、ゲロのニオイとともにエチオピアの大地を駆け抜け、昼過ぎぐらいにシャシャマネの町へと到着した。


アジスアベバから250キロほど南に下ったところにあるエチオピア中部の地方都市シャシャマネ。

ここはいわゆる「産地」として、かなり有名な町だ。

アジスアベバにいたときも「シャシャマネ産あるから買わないか?」などと悪ガキ風の奴らにやたらと声をかけられたし、よく「シャシャマネのやつは最高だった」なんていう話を旅行者から耳にすることがあった。

なんでもシャシャマネ産は、アフリカ二大ブランドのひとつとまで言われているほど質が良いらしい。

なので、片田舎の地方都市であるにも関わらず、それを求めてこの町を訪れる旅行者も結構多いようだ。

米が好きな人が、新幹線に乗って新潟までコシヒカリを食べに行くように、アレが好きな人はシャシャマネ産を求めて、ゲロ臭いオンボロバスに揺られてシャシャマネまでやってくるのだ。


そのことと若干関係あるのだが、シャシャマネにはジャマイカからの移民たちが暮らす「ラスタ村」(ジャマイカ・ビレッジ)と呼ばれるコミュニティがある。

遠い昔に奴隷としてアフリカからカリブの島々へ連れて行かれた人々の子孫たちが、自らのルーツ、そしてラスタのルーツである聖なる地エチオピアに、数十年前に移り住みはじめ、このシャシャマネの町外れに独自のコミュニティを築き上げていったのだという。

この町に来た目的は、そのラスタ村の教会で開かれるミサに参加するためだった。

ラスタ村の教会では、タイコなどの打楽器をガンガン叩きながら皆で歌い踊るという、かなりブッ飛んだミサが定期的に開かれているらしいのだ。

神の国と呼ばれるエチオピアの教会に一度足を踏み入れてみたいという思いは元々あったのだが、シャシャマネに行けば教会に入れるだけでなく、そんな珍しいミサに参加できるということで、「じゃあ、シャシャマネに行こう」と一石二鳥的な気分でこの町へやってきたのだった。


※旧エチオピア帝国の国旗。最後の皇帝ハイレ・セラシエがペットとして飼っていたライオンが描かれている


バスターミナルから町の中心部のほうへと歩いて向かう。

シャシャマネの町は、アジスアベバに比べるとかなりの田舎っぷり、そして貧困っぷりのあふれる町のように見えた。

メインの大通り以外は、すべて砂の舞う未舗装の道だし、街灯ももちろん無い。

道の両脇には、雨風をなんとか70%ぐらい凌げればいいやって感じの粗末な家々が建ち並び、ほとんどの子供たちが当然のように学校に行かず、汚れきったボロボロの服を身にまとって生活を送っていた。

アフリカ最貧国と言われる国だけあって、目に入ってくる光景は新鮮だった。

アジアにも貧しい国はいくつもあったが、それらの国々とはちょっと次元の違った貧しさが、そこら中にあふれているように思えた。

暑いし、バックパックは重いし、嫁は「腹が痛い~」と言ってグズる(キレる)しで、かなり歩くのは大変だったのだが、なんとか30分ほどがんばって歩き続け、目的の宿までたどりつきチェックイン。

普通にボロくて汚い宿だが、宿の主人は親切でとても感じの良さそうな人だった。宿代も一部屋25ブル(約300円)とお手頃でいい感じだ。

併設されているレストランで食事をとったら、そこの飯も美味しくてなかなかグッド。インジェラだけじゃなくてパンも置いてあるし。

ノンビリするには、なかなかいい宿かもしれない。


ただ、トイレがちょっとイケてなかった。

共同のトイレしかないのだが、いつもドアに南京錠がかかっていて、使うときは従業員に「トイレお願いします」と言ってカギを開けてもらわなければならないのだ。

面倒くさ・・・。

トイレの備品とか盗むやつがいるんかな。

しかし、夜中は従業員も寝てるだろうし、どうやってトイレを使用するんだろ。わざわざ起こすのかな。

そんなことを嫁と話していたら、部屋の片隅にプラスチックの洗面器とボトル入りの水が置いてあるのが目に入った。

あ、なるほど。これを便所として使えってことね・・・。

そういえば、なんか聞いた記憶があるわ、エチオピアでは洗面器が便所になるって。

というわけで、エチオピアを訪れる人は、洗面器で顔を洗ったりしないようにご注意を!

ラスタ村には、明日行こう。



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