2008年2月10日 の出来事 |
ナマは無理! -シャシャマネ-
「馬刺しが好きだったら、これも食べれるんじゃないの?」
隣で嫁がそんなことを言っていたが、目の前にある真っ赤な肉片は、ゼッタイに馬刺しとは次元の違うものだった。
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昼飯を食べようと入った飯屋で、相席になった現地人が勧めてきたものは、ナマ肉だった。
もちろん煮ても焼いても炙ってもおらず、薄切りにされたりオシャレな感じにカットされてるわけでもない、正真正銘の赤々とした骨付きのナマの牛肉。
相席のその現地人は、それをナイフで豪快にブツ切りにし、インジェラと一緒にムシャムシャ食べながら、「お前もどうだ?」と勧めてきたのだった。

レバ刺しも好きだし、ステーキもレアで食えるし、もちろん刺身も寿司も大好物なのだが、同じナマでもこれは全く違う別物だと感じた。
エチオピアではナマ肉を食べる習慣があり、アジスアベバでもナマ肉を食べたことはあったが、そのときは他の具やタレと混ぜてあったので立派なエチオピア料理だと思えた。
が、目の前にあるこのナマ肉は、料理じゃないと思った。
・・・単に牛を切ったものだ。
厨房みたいなところを見ると、店員が大きな牛を包丁でバッサバッサと切り、肉のカタマリをそのまま皿の上に載せて客席へ運んでいた。
やっぱりナマは無理だ・・・。

昼飯がそんなのだったので、夕食はいつもの宿併設の飯屋で食べることにした。またナマ肉を勧められたりしないように。
すると、その飯屋で食事をとってる日本人を見かけた。ドレッドとヒゲがとても印象的な若者だった。
「髪の毛ドレッドだね」という挨拶に、「あっ、これテンパ」と返してきたシンペイ君は、音楽を勉強するためにアフリカまでやってきたそうだ。
西アフリカで本格的にタイコを勉強するつもりらしいのだが、その経由地として現在エチオピアをちょっと旅しているとのことだった。
音楽好きということで、当然のようにラスタ村の話になったのだが、彼は特に危ない目に遭わず、毎日ラスタ村に行って色々と楽しんでるようだった。
「え~、いいなあ」と羨ましがる嫁の横で、美味しそうにインジェラをほおばりながら「ラスタ村の人は、みんなピースフルでフレンドリーだよ」と語るシンペイ君。
う~ん。インジェラを好きかどうか、ナマ肉を食えるかどうかで、もしかすると現地人からの扱いも変わってくるのかもな・・・。
そんなことをちょっと考えたりしながら、スパゲッティをチュルチュルとすすり続けた、シャシャマネの夕暮れ時だったのでした。

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