世界一周 かけあし夫婦旅行 - かけてこ

かけてこ ~世界一周かけあし夫婦旅行~

バックパック背負って世界に飛び出した夫婦の、かけあし世界一周の模様をつづったバックパッカー旅行記です ⇒サイト案内

2008年2月17日 の出来事

不条理バス(2) -ジンカ→コンソ-

「バキッ!」

何かが割れるような音がバスの中に響き渡る。

乗客は皆、何事もなかったかのように平然とした表情をしているが、それは明らかに違和感を感じてしまうような音だった。

何があったのだろうと、キョロキョロとバス内を見渡していると、あることに気が付いた。

「柱が折れてる!」

あまりにボコボコの道を走ってるせいで、揺れのため、バスの床と天井を結ぶ金属製の支柱が折れてしまったようだ。

しばらくしてから、バスの乗務員がその柱に近づき応急処置を施していた。

といっても、ヒモで柱を荷棚にくくりつけただけだけど・・・。

それにしても、このボコボコ感は本当にひどい。。

地面全体が何かにえぐり取られたかのような凹凸まみれの道を、バスはガンガン進んでいく。

チベットでも、エベレスト付近で道じゃないような道を通ったが、あのときはサスの効いたランクルに乗っていたため、そこまでの揺れは感じなかった。

が、今回はオンボロバスのしかも最後部座席ということで、ものすごく直接的に揺れが体へと伝わってくる。

ボコッ、ボコッとバスが音を立てて揺れるたびに、お尻が30センチぐらい浮かんでしまうのだ。

ウソみたいに体が浮き上がる。

当然、飛び跳ねる瞬間はちょっと怖いし、座席に着尻(?)した瞬間はオケツが痛い。

・・・が、そんなのが30秒に1回ぐらいの間隔で続いているうちに、しだいにそれが楽しく感じるようになってきてしまった。

途中から、浮かぶたびに「おう~♪」と楽しげな声を出すようになってしまった我々夫婦。ちょっと痛いけど、なんかトランポリン的な感じがして面白い。

しかし、もしさっきのオバチャンがあのままヒザの上に乗ってたらどうなっていたのだろうか。オバチャンの強烈な着尻に僕らは耐えることができたのだろうか・・・。

人のあふれかえる車内前方を見ると、さっきのオバチャンが床に足を踏ん張って、必死に揺れに耐えながら、お尻をプリプリさせて立ち乗りしていた。

バスは、マイペースに不条理な感じで進む。

車内では若い女の子が嘔吐していたが、周囲に反対されて窓を開けられず、皮を削った2センチ大のライムを、酔い止めのため鼻の穴にムリヤリ突っ込んでいた。

立ち乗り客たちは、バスの揺れのせいで、体を上下左右に激しく揺すぶられ、そのうちの何人かは荷棚に頭をぶつけていた。

そして、荷棚の上のニワトリたちは、そのぶつかった衝撃に驚き、うるさい鳴き声をあげながらビニール袋の中で騒いでいた。

これまでは「エチオピアのバスは、なんで1日1便しか走っていないんだ」と嘆くことが多々あったが、しかしこんなひどい道でも1日1回はバスが走ってるんだと考えると、それはある意味すごいことだと感じてしまった・・・。


昼ぐらいにバスはコンソの村へ到着した。

それにしても、他の村にもまして、この村にはほんとに何も無い。

バスが停車した十字路の周辺にポツポツと数軒だけお店が並んでいるだけで、そこ以外には、商店や飯屋などの気配はほとんど感じられなかった。

「いやあ、何にも無いねえ」と言いながら、適当に十字路付近にあった宿に入る。

何も無い村のわりには、なかなか普通そうな宿で、トイレも共同ではなく室内に付いていた。

バスの揺れのせいで膀胱がかなり刺激されていたためか、トイレに入ると荒々しい放物線を描いて、小便が勢いよく便器に向かって走っていった。

「ふう、すっきりした~」とトイレを流す。

・・・が、水は全く流れなかった。

どうやら断水のようだ。

エチオピアでは断水はよくあることなのだが、疲れていたせいもあってすっかりそのことを忘れていた。

従業員の話によると、この村では断水というよりも、一日中ずっと水が出ないらしく、水を使用したい場合は、水ガメからバケツで汲んで持ってこないといけないらしいのだ。

う~ん、面倒くさい・・・。


(↑水ガメから水を汲みだす従業員)


この村には全く用事は無いので、また明日バスに乗って国境の町モヤレに向かう予定だ。

モヤレまで行けば、歩いてケニア側へと入れる。ついにエチオピア脱出だ。

宿の従業員にその話をすると、「じゃあ、モヤレ行きのバスを手配してやるよ」と言ってきた。

なんでも、この宿の敷地からバスが発車するらしく、彼の裁量で良い席を確保できるらしいのだ。

提示してきた金額は70ブル(約840円)。

ちょっと高めだったが、また早朝から席取り合戦をするのも面倒だったので、思い切って彼に手配をお願いすることにした。

どうせピンはねしてるんだろうけど、まあいいや。これでしんどいエチオピアの移動ともオサラバなわけだし。


宿の向かいにあった飯屋で適当に夕食。

「これしかメニューがない」と言われて出てきた料理は、肉玉子炒めのようなものとインジェラのセットだった。

「これで最後だしな・・・」

異様にデカい雑巾のようなインジェラを、がんばって口の中へと運ぶと、やっぱり予想通りのゲロっぽくて酸っぱい味がした。

おえ。。

食後、少し気持ち悪くなり「食べなきゃよかった」と後悔しながら部屋へと戻ると、ここはここで小便の酸っぱいニオイが室内に充満していて、後悔の念をさらに増長させることとなったのだった・・・。



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