世界一周 かけあし夫婦旅行 - かけてこ

かけてこ ~世界一周かけあし夫婦旅行~

バックパック背負って世界に飛び出した夫婦の、かけあし世界一周の模様をつづったバックパッカー旅行記です ⇒サイト案内

2008年2月20日 の出来事

トラック荷台移動(1) -モヤレ→ナイロビ-

「もうイヤだー!!」

嫁の悲痛な叫びが響きわたる。

いつもだったら「まあまあ、落ち着いて」となだめるところだが、僕にもそんなことができるほどの余裕は無かった・・・。

荷物を思いっきり積載した貨物トラックの荷台の上。

僕らを含め50人ほどの人たちが、そこにギュウギュウになって、ひしめき合いながら乗っていた。

まともに座れるスペースも無く、無理な姿勢をキープし続けていたため、体の筋肉はすでに悲鳴をあげ始めていたが、まだ出発してから1時間も経過していなかった。

出発地のモヤレから目的地のイシオロまでは約20時間。

耐え抜くことができるのだろうか・・・。


そもそも、今日はバスに乗ってモヤレから首都ナイロビまで行くつもりだったのだ。そのために昨日わざわざバスのチケットを購入していた。

が、朝からバスの出発場へ行くと、「バスにトラブルがあったので今日は走らない」とバス屋のオヤジから一方的に告げられたのだった。

この国境の町モヤレからナイロビ方面へ向かう交通機関は、バスを除くと、ローリーと呼ばれる貨物トラックしかない。

貨物トラックでの移動。

形式的には有料ヒッチハイクのようなものなのだが、定期的に毎朝走っており、値段もほぼ決まっていてバスよりも全然安いので、地元の人たちにとってはメインの移動手段となっている。

もちろんお金を余計に払えば助手席に座ることもできるらしいが、基本的にはトラックの荷台の上に乗る形となる。

赤道直下の太陽と、アフリカの風雨にさらされながらの過酷な移動だ。

旅先で会った人たちから「あのトラック荷台移動は死ぬほどつらかった」という声を多数聞いていたし、武装強盗団がトラックを襲撃して金品を奪い取っていくことがよくあるって話も聞いていたので、なるべくならトラックの荷台になんて乗りたくなかった。

たまに過酷な移動を好むマゾな旅行者もいるが、うちらの場合は「ラクして移動」が信条で、トラックの荷台に乗るなんて、窓を開けられないゲロ臭いバスとかに乗る以上にイヤだった。

が、バス屋のオヤジの様子からして、明日も明後日も明々後日も、バスのトラブルは解決しなさそうな雰囲気。。

こんな何もない国境の町に何日も滞在するのもアホくさいし、どうしよう・・・。

広場に停車中の数台の貨物トラックを見ると、すでに地元の人たちが乗り込み始めていた。

トラックの横のハシゴ状のところに足をかけて、子連れの親子や、熟年夫婦、赤子を抱いた母親たちが、なんでもない顔して続々と荷台によじのぼっていっていた。

・・・意外と普通。

そんなありふれた日常のワンシーンのような光景を見てたら、不思議なもので「うちらも全然イケるんじゃないの?」という気になってきた。

まあ奴隷船に乗るわけでもあるまいし。

というわけで、しばらく嫁と一緒に考え抜いた結果、トラック荷台に乗ることに決定~!

バックパックを荷台の片隅に麻ヒモでくくりつけ、人であふれかえる荷台の上に元気よく乗り込んでいったのだった。

が、あまりにもこの移動を甘く見すぎていたことを、出発して1時間も経たないうちに痛感し始めた。

貨物トラックということで、荷台にはズタ袋に入った穀物などがすでに満杯に詰め込まれていて、その上に人が乗るわけだが、穀物は硬くてゴツゴツしているため足場が非常に悪い。

しかも、乗ってる人があまりにも多すぎるので、その穀物の上に腰を下ろすこともできず、荷台を囲っているジャングルジムのような枠パイプの上にお尻を置かねばならないのだ。

もちろん道は未舗装のボコボコで、トラックは右に左に揺れまくる。

バランスを崩しそうになることも多いので、振り落とされないよう、枠パイプを両手でしっかり握ってなきゃいけないし、自分のお尻スペースを確保するため、他の乗客の幅寄せ行為などから防御しなきゃいけない。

お尻は痛くなるし、手はボロボロになるし、顔は砂ボコリまみれになるし、密着してる乗客の体臭はキツいし、手や足をよく踏まれるし、気分悪くても横になることもできないし・・・。

まるで拷問のような移動だと思った。


荒野の中、ダチョウの群れが脇を通り過ぎていったが、そんなことはどうでもよかった。

荷台の上は眺めが良いため、ゾウやキリンの姿が見れることもあると聞いていたが、別にたいして見たいとも思わなかった。

とにかく早く時間が過ぎてくれと、それだけを切に思った。

何度も時計に目をやるが、全然時間は進まない。2時間ぐらい経ったかなと思っても、10分ほどしか時間は進んでいなかった。

はいていたズボンは、砂ボコリと乗客たちに踏まれた足型のために、いつの間にか黒から茶色へと変色していた・・・。

(・・・次回へ続く)



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