2008年3月23日 の出来事 |
ムダに30蘭特 -ケープタウン-
いま泊まっている宿は中国人が経営している。
フロントのある1階には、いかにも中国って感じの絵画やらポスターやらがペタペタ貼られており、そこらじゅうに漢字の文字が躍っている。
まるでアジアのどこかの国にいるように錯覚してしまいそうだが、間違いなくここはアフリカ大陸の南端、南アフリカ共和国だ。
窓の外にはケープタウンの整然とした町並みが広がり、この町のシンボルであるテーブルマウンテンが悠然とその身を大地に広げている。

「5蘭特/小時」
そう書かれた紙が1階の壁に貼られていた。
この宿はネットカフェも併設しており、1階にはずらっと並んだ机の上に十台ほどのピカピカしたパソコンが置かれている。
中国風に言うと「卓子上面有十個電脳」なわけです。
この状況から考えるに、紙に書かれた文字は「ネット料金1時間5ランド(約65円)」という意味なのだろうと思い、宿のオヤジに訊ねてみると「その通りだ。しかもうちの回線は早いぞ!」という返事が返ってきた。
この「アフリカ大陸なんとなく縦断」の終着点は、ここ南アフリカの喜望峰だ。
南端にあるからという理由もあるが、やっぱり響き的にも「喜望峰」って名前がカッコイイので、アフリカの最後はそこしかないってことで決めていた。
だけど、この縦断を終えた後、次はどこへ向かうのかということについては、まだハッキリとしていなかった。
スペイン方面に行きたい気もするし、中東にもまた行ってみたい。南米に早く行きたい気もするし、西アフリカ方面に行ってもいいような気がする・・・。
いろんな魅力的なルートが頭の中で交錯しまくり、なかなか決めきれずにいたのだ。
飛行機のチケットとかも手配しなきゃいけないし、ネットで色々と情報収集して早めにルートを決めなきゃなあと思っていたところだったので、この1時間5ランドという格安料金を知ったときはすごく嬉しかった。
この値段ならアフリカの中でも比較的安いほうだ。
というわけで、ネットをやろうと机の上に並んだパソコンのうちのひとつに手をかける。
と、宿のオヤジから「ストップ!」と声がかかった。
なんだ?と思い、オヤジのほうを振り返ると、次のような言葉がオヤジの口から発せられた。
「今日はイースター祭なのでネットは休みだ」
えーっ!? 宿は営業中なのに、ネットカフェだけは休み!?
一瞬耳を疑ったが、どうやらイースター祭とはそういうものらしい。イエス・キリストが復活した日を祝して、皆ゆっくりお休みするみたいだ。
なんだそれ・・・。
まあでもしょうがない、没弁法。
しかしこのカンフー映画に出てきそうな中国人のオヤジは、どう見てもキリスト教徒には見えないけどね。。

しょうがないので、わざわざLong Streetのほうまで数十分かけて歩いていき、コギレイなネットカフェでネット。
料金は1時間30ランド(約390円)。
バカじゃねえの・・・。
「今日の閉店時間は13時です」という、正月でもありえないようなスーパーのヒヨり具合に憤慨しながら、なんとか急いで買物を済ませて宿へと戻り、キリストの復活を特に祝うでもなく、汚いキッチンで親子丼を作って食べた、そんな一日でありました。

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