2008年3月24日 の出来事 |
間違えた -ケープタウン-
あっどうも、本日は嫁日記でお届けします!
いま泊まってるのは、とってもチャイナな宿なんですが、お客さんの種類はけっこう様々。
中国系の人もいれば、もちろん黒人もいて、インドっぽい顔した人や南米っぽい人もいたりします。まあ、白人以外の人種はだいたい揃ってる感じかな!?
で、隣の部屋にはムスリムの夫婦が宿泊中。
この人たち、ムスリムなだけあって、すごく親切で、すごくフレンドリーで、すごく気さくで、とってもいい夫婦なんだけど、しかしちょっとそこらへんの度が過ぎてまして、少々扱いに困っております。。
あのマケドニアの忍者みたいな感じで、話し始めたらもう最後、なかなか私たちを放してくれないのです。
昨日の夜も遅くまでその夫婦と話してたために、今日はちょっと寝不足ぎみ。。
しかも、今日は昼前には外に出かけようと思っていたのに、朝からまたもや彼らにつかまってしまい、エンドレス談笑。
最後には「この靴をあげるよ」と意味不明なことを言ってきて、必死に私たちに靴を渡そうとしてきたんだけど、30分ぐらい「大丈夫、いらないから」と言い続けて、なんとか拒否することができたのでした。
親切心で言ってるとは思うんだけど、普通に考えて靴は要らないでしょ。。
パンパンのバックパックに、そんなの入れるスペースなんて無いし・・・。

昼頃になってようやくムスリム夫婦から解放された私たち、今日はテーブルマウンテンへ登ろうということで外へ飛び出した。
テーブルマウンテンは、ここケープタウンの町のシンボル、頂上が平らで台形のテーブルみたいな形をした不思議な山です。
高さは1,000メートルとデカいので、ケープタウンの町ではどこからでもその姿を見ることができるのですが、今日は雲があるみたいで、頂上に雲がへばりついててドライアイス的な感じ!?
この状態をテーブルクロスって呼ぶんだって。シャレか・・・?

今日は天気も良くって、気分も爽快だねっ。
だけどイースター祭のせいで、町の交通機関がちゃんと稼動してないため、徒歩でテーブルマウンテンへ向かうことになった。
出発後、まずはスーパーに行って今晩の飯の材料の買出し。こちらもイースター祭のせいで午後には閉まってしまうから、ここで買っとかないと夜に食うもんがなくなっちゃうのです。
面倒くさいわ~、ほんと。
まあでもすぐに戻ってこれるでしょう!と思い、そのままスーパーの袋を持って登ることにした。
・・・だけど、出発して間もなく道に迷ってしまった我々。
まだまだテーブルマウンテンさんは、あんなに遠くに見えるってのに、こんな所で迷ってしまったら体力持たないじゃん。。

それでもダンナは人に道を尋ねようとせず黙々と前進していく。ヶ!
私はわからなくなったらスグ人に訊いちゃうんだけど、ダンナは「まずは自力で出来るところまでやる」というのがポリシーらしい。
うーん、私にとっては「靴あげるよ」って発言ぐらい意味不明なんだけど。。。。
ひたすら坂道を登っていくが、なかなかたどり着かない。
道はたぶん間違ってないとは思うけど、なんだか気分が不機嫌モードになってきちゃったゎよ、私。あとどれくらい登ればいいのかわからないし、すげー暑いし。
あぁ~なんかイラィラする。ということで、ダンナにブチ切れ!
「私、もう登りたくない!」としつこくブーブー文句を言うと、珍しくダンナが逆ギレし始めた。
めったに怒ることのないうちのダンナだけど、私のブーブー攻撃と暑さと、あとたぶん午前中の靴あげる攻撃とで、限界になっていたのかも。
「じゃあ、帰れよ!」
と怒鳴りながら、スーパーの袋を道端に投げ捨てて、坂道を下りはじめた。
ていうか、袋の中には今晩の食材が入ってるんですけど・・・。
食べ物を粗末にするなんて最低!と私もダンナに対してますます腹が立って、ハラワタが煮えくりかえりそうになってきた。なんなの、あの人!
ダンナと同じ方向に行きたくなかったので、ビニール袋を拾い、逆方向へと歩いていく。
つまり坂道を上に登っていくこととなったのだが、「もう登りたくない」と文句言ったのは私なのに、あの人のほうがなぜか坂を下ってるんですけど・・・。

10分間ぐらい1人でとにかく坂道を登る。
ふと気付くと、後ろのほうにダンナの気配がしたが、とにかく全く許す気がないので、ムシしてひたすら歩く私。
だけどそのうち追いつかれて腕をブニュッとつかまれた。
両者立ち止まり、一瞬にらみ合いとなったが、そのうちダンナが頭を垂れて「ごめん」と謝ってきた。
が、そのぐらいで許す私じゃありません。
この私に対して逆ギレしたこと、食べ物を地面に投げつけたことに対して、怒涛の勢いで怒りをぶちまけダンナを説教!!!!
シリアスで重たい空気が流れる中、ダンナは口を開いて一言こう言ったのでした。
「間違えちゃった・・・」
どうやら、逆ギレした後に坂道を登ろうとしてたのに、間違って坂道を下ってしまったということを表現したかったみたいなのだが、その場違いな言葉で2人の間にある空気が一変してしまった。
一瞬の沈黙後、お互いにプッと吹き出して、そのうち爆笑。
小学生みたいな、その言い訳にもならないような言い訳に、笑いがこみ上げ怒りも収まってしまったのでした。
将来浮気してもきっと「間違えちゃった」っていうアホくさい言い訳で済ませちゃいそうだよ、この人。
だいたい「帰れよ!」って言いながら自分が帰ってるからね。

その後、「全盛期の貴ノ浪ぐらい懐の深い男になります」というダンナの意味不明な反省の言葉を引き出し、仲直り。
無事にテーブルマウンテンの上のほうへ到着したのでした。
雲のせいでロープウェイが停まってて、頂上へは登ることが出来なかったけど、綺麗なケープタウンの町も一望できたし、とてもいい思い出ができました。
まあでも、あの「間違えちゃった」というセリフが、最終的にいい思い出につながったのかもね。

帰りは贅沢にタクシーに乗って町のほうへ。
でも、あまりにメーターの進みが早すぎて怖くなり、途中で下車してそこから歩いて宿まで帰りました。
宿に戻ると、ムスリム夫婦はすでにチェックアウトしてて隣の部屋はモヌケのカラ。
一瞬バックパックの中に靴を押し込まれてるんじゃないか心配になったけど、さすがにそこまでやる人たちではなかったようで、ちょっと安心。
しかし、いなくなってみるとちょっと寂しいもんですね。。
地面に投げ捨てられた食材を使って作ったチャーハンを夕食として食べた後、ヤマト君をお見送り。
彼は今晩ドイツへと向かうそうです。今日でアフリカはラストなんだって。
きっとまたどっかで会えそうだなあと思いつつ、きちんとお別れのご挨拶。
ムスリム夫婦もヤマト君もいなくなり、このチャイナな宿は昨日よりも全体的に少し静かな雰囲気に包まれたのでした。

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