2008年4月11日 の出来事 |
ハリネズミ -フェズ-
コンコンコンというドアをノックする音で目が覚めた。
ドアを開けると、昨日客引きしていたこの宿の従業員ムハンマドがそこに立っていて、相変わらず怪しげな表情を顔に浮かべながら、僕らにこう語りかけてきたのだった。
「今日の宿代払ってよ」

どうやらこの宿は、1日毎に宿代を前払いで支払うシステムをとっているようだ。
資金繰りが苦しいのか、それとも客を疑ってるのかわからないが、途上国ではこういう宿が結構多い。というかほとんどの宿がそうだ。
ここみたいに、部屋まで徴収に来るっていうのは珍しいけど。
面倒くさいけど、まあしょうがない。財布から1泊分の宿代100ディラハム(約1,500円)を取り出し、ムハンマドに渡してからベッドへと戻る。
が、100ディラハムを受け取ったにも係わらず、ムハンマドはその場を立ち去る様子を見せず、その気持ち悪い目で僕らのほうを見つめ続けていた。
そして、ネットリした口調でさらにこう続けてきたのだった。
「シャワー代として1人7ディラハム払ってよ」
なんとこの宿では、シャワーを使うのにお金を追加で払わねばならないみたいなのだ。
そんな話は聞いてなかったので、反論しようと思ったのだが、寝起きだったせいもあって、ベッドで早く二度寝したいという欲望に負け、ノコノコと2人分14ディラハムを支払ったのだった。
しかし、この寝起きを狙うというのが、ムハンマドの作戦だったのかもしれないな・・・。

10時頃、二度寝から目が覚めた。
ムクッと起き上がって、ベッドの上でしばらくボーッとしていたら、なんだか体中がムズムズしてきた。
自分の体をよく見ると、足や腕などにポツポツと赤く腫れてる箇所があり、すごくカユい!
南京虫ではないと思うけど、たぶんノミとかダニとかに刺されたみたいだ・・・。ベッドに住みついているのだろうか。
昨日は、まあまあいいかなあと思ったこの宿だけど、やっぱりビミョウ。窓からの景色は王宮の城壁みたいなのが見えて結構いいんだけどなあ。。

今日も天気はイマイチで、しかもかなり寒かったので観光は断念。
宿の近くをテキトウにブラブラしたりして、一日ダラダラと過ごした。
しかし、今日気付いたのだが、この町、食事のレパートリーが少なすぎる!
色々と付近を探してはみたのだが、昨日の夜食べたサンドイッチみたいなやつと、豆スープの店しか見当たらなかった。
いくつかお店はあって屋台みたいなのも出てるけど、どこもその2種類のどちらかしか取り扱っていないのだ。
なんなの、この似たり寄ったりぶり!?
ジュースが3種類しか置いてなかったエチオピアの売店を彷彿とさせるこの選択肢の少なさ。
違う料理の店を出したら、結構繁盛すると思うんだけどなあ・・・。
しょうがないので、今日は昼も夜も豆スープ。
体が温まるし美味しいことは美味しいけど、毎食これだとちょっとマイるな。。

ちなみにムハンマドに「今日は何を食べるんだ?」と聞いてみたら、「これだよ」と言いながら、机の引き出しの中からナゼか生きたハリネズミを出してきた。
ウロチョロ暴れまくるハリネズミを素手でつかみながら、ニヤッと笑うムハンマド。
意味不明・・・。
あー、サンドイッチでも豆スープでもハリネズミでもない、なんか気の利いた料理が食べたい。
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