2008年4月21日 の出来事 |
ユーラシアの果て -リスボン⇔ロカ岬-
今日は普通に朝起きて、お出かけの準備。
でも、旅に出てからメイクなんてものを全くしなくなったから、準備といっても顔洗うだけ。
まあそんな感じの嫁日記っす。
それにしても今日はなんかイライラする!
原因は・・・、もちろんうちのダンナ。
ワタシはすでに出かける準備バッチリなのに、この人ときたら昼近くなってもなかなか起きず、布団にくるまってマヌケな寝顔でムニャムニャムニャ・・・。

昨日の夜遅くまでパソコンやってたせいで今日はまだ寝てるんだと思うけど、そんなのは理由にならん。ワタシだって、そのキーボードをカチカチたたく音がうるさかったせいで寝不足なんだから!
というわけで、ダンナの両頬をクニュッとひんにぎって叩き起こし、ガミガミガミガミと説教。
夜中遅くまで起きてること、朝なかなか起きないこと、パソコンをいつも一人で占領してること(ワタシに全然貸してくれない!)、などなど怒涛の勢いで捲くし立てた。
いつもはワタシに対して、もっともらしいイイワケをグダグダと並べるダンナも、寝起きは頭が回らないようで、今日はワタシの説教に平身低頭。
ワタシ自身、あまりにガミガミ言い過ぎて途中からなんで怒ってるのかよくわからなくなってきたけど、とりあえずダンナは反省してるみたいなので、まあこれでよしとしよう。
美味しいエッグタルトを食べてすっかり怒りも収まったので、さあ気を取り直して出発です!

今日はロカ岬へ日帰り観光。
このロカ岬というのは、ユーラシア大陸の最西端、大西洋を望む有名な岬でございます。喜望峰に続く岬シリーズ第2弾。
ちなみに、バックパッカーのバイブル『深夜特急』で、主人公が旅の終わりを決意したのも、ユーラシアの果て、ポルトガルの岬でありました(ロカ岬ではないけど)。
沢木耕太郎みたいに陸路で長いことユーラシア大陸を進んできた人にとっては、おそらくロカ岬というのは特別な場所なのでしょうが、飛んだり跳ねたりしながら、端折って端折ってユーラシアを渡ってきたワタシたちにとっては、そこまで思い入れの強い場所でもないので、ピクニック気分で電車に乗り、軽いノリでロカ岬へ向かったわけでありました。

やっぱり、こういう日帰りのちょっとした遠出というのはウキウキするもので、電車の中で小学生のように夫婦仲良く談笑。
さっきまでケンカしてたのがウソみたいです。ワタシが単純なのか、それともダンナが忘れっぽいのか、どっちだろうなどと考えてたら、列車はシントラの町にあっという間に到着したのでした。
ロカ岬への観光拠点であるシントラは、その文化的景観が世界遺産にも登録されている結構有名な町なんだけど、この町にはそこまで興味はなかったので、すぐさまバスに乗ってロカ岬へと向かうことにした。
狭い道をバスはゆっくりと進む。
車窓には、スペインでは見ることのなかった田舎のノドカな風景が広がっていた。
途上国の田舎の風景は何度も見てきたけど、ある程度発展した国の田舎の風景っていうのは、この旅の中でなかなか目にすることができなかったような気がする。
自分が日本という先進国の田舎町で育ったせいかもしれないけど、窓の外に広がるそのポルトガルの田舎の風景には、すごく親しみを感じたし、なんとなく安らぎを感じてしまった。
ワタシは結構こういう風景は好きだなと思った。

そして、ついに到着しましたロカ岬!
思ったほど風は強くなくって、喜望峰みたいな険しさをイメージしていた我々にとっては、少し拍子抜けな感じもしたけど、でもそれはそれでなかなかいい感じだった。
やっぱりアフリカの岬とヨーロッパの岬は違って当然だしね。
黄色い花も咲き乱れてて、とってもキレイ。

岬の先端のところに立つと、ちょこっと風が強くなったような気もしたけど、どちらかというとそれは心地のよいものだった。
ユーラシアの西の果てに吹くその心地よい風を感じながら、どこまでも続く大西洋をとりあえずボーッと眺めた。
大陸に豪快に押し寄せる大西洋の波とその水しぶき、地球の丸さを証明するかのように楕円を描く柔らかい地平線、ゆっくりと海の上を進む何隻かの貨物船・・・。
そんなものをいくつかボンヤリ眺めていたら、ずっと向こうのほうに陸地が見えたような気がした。錯覚かもしれないけど、でも地平線の先に何かが見えた!
思わず「アメリカ大陸、発ー見!」と叫ぶワタシ。
が、その横をダンナは無言で素通りしていった・・・。
コイツはなんて夢のない男なんだ、まったく。。

だいぶ気が済んだので、リスボンへ戻ることに。
バスがやってくるのを待機していると、なんか日本人らしき青年の姿が目に入ってきた。「地球の歩き方」を手に持っているので日本人なのは間違いなさそう。
さっきまで気が付かなかったけど、うちらと同じ時間帯に、この人も岬の周辺を観光していたようだ。
南アフリカ以来、ダンナ以外の日本人と会話してなかったので、久しぶりにその人に話しかけようかと思ったら、ちょうどバスがやってきてしまった。
先頭に並んでいた私たちは、ガラガラの車内に乗り込み、眺めが良さそうな席を確保。
さっきの日本人が乗ってきたら話しかけようと思っていたのだが、彼はアイスクリームを手に持っていたせいで、なんと運転手から乗車拒否をくらっていた・・・。
ポルトガルでは、バスの中で食べ物を口にするのはご法度らしい。
拒否られて一旦バスを降ろされた後、彼はアイスを食べ尽くそうとがんばってムシャムシャやっていたのだが、そんな努力を無視するかのように、バスは「プシュー」とドアを閉めて、無情にも出発してしまったのだった。
あららら。。。
ちなみに次のバスが来るのは1時間半後。
その人の姿をバスの窓からしばらく眺めていたら、彼はロカ岬に建つ十字架のほうを眺めながら、再び残ったアイスを悲しそうにゆっくり口の中へと運んでいったのでした・・・。
かわいそうに。。

![]() |



comments