2008年4月30日 の出来事 |
ブラジルの差し水 -リオ-
ついに降り立った南米大陸。
マチュピチュにイグアスの滝、ウユニ塩湖にチチカカ湖、イースター島、ガラパゴス諸島・・・、南米にはその名を聞いただけで心がときめいてしまうような、名高い景勝地が数多く存在する。
この世界一周の旅の中でも、一番楽しみにしていた大陸なだけに、昨日は飛行機の中で地図を眺めてるだけで何だかワクワクしてしまっていたし、このリオの町に到着してからもずっと、心の浮き立つ感じが続いていた。

アフリカを旅していた頃、南米を旅したことのある旅行者から「アフリカよりも、南米を旅するほうが全然面白いよ」という話をよく聞いた。
彼らは、楽しそうな表情を浮かべながら南米の素晴らしさを熱っぽく語り、僕らが「これから先、南米へ行く予定だ」と告げると、「うらやましい。オレもまた行きたい」という言葉を返してきたものだった。
まあ面白いかどうかの基準なんてその人の主観によるので、それを100パーセント真に受けていたわけではないけど、でも「アフリカ>南米」と主張する人に出会ったことは無かったわけで、やはりかなりの精度で「南米>アフリカ」というのは確かであり、南米という大陸が、心を躍らせるような期待感を僕らに抱かせてくれたのもまた確かだった。
でもそんな加熱ぎみの僕らに、平静さを保つよう言い聞かせるかのように、リオデジャネイロの町にはスコールのような雨が一日中降りしきり、どんよりとした雲が町を灰色に染めていた。
う~ん、南米初日がこんな天気とは・・・。
まあソバを茹でるときの差し水みたいなもんかな。しょうがない。

でも部屋の中に一日中いるのももったいないので、とりあえず雨合羽を着て、近場を散策しに行った。
カーニバルで有名な町リオデジャネイロ。
色んな面で世界一と言われるその熱狂的なカーニバルだが、残念ながら今年はすでに終わってしまったそうだ。
オッパイ丸出しで踊ってるセクシーなブラジル娘たちの姿を見たかったのは山々だけど、お祭りシーズンだと町も混みあってるだろうし、宿もなかなか取れないだろうから、まあ別にいいや。
エチオピアの村でムルシ族のオッパイも見たしね。
宿泊しているのはコパカバーナというビーチの近く。
このあたりはボサノバ発祥の地とも言われており、あの有名な「イパネマの娘」のイパネマは、このコパカバーナの隣のビーチだそうだ。
航空券の予約をするため航空会社のオフィスに立ち寄った後、高級そうなホテルが並ぶリゾートチックなコパカバーナのビーチ沿いを、雨に打たれながらしばらく二人で歩いた。
ビーチ沿いにはヤシの木が立ち並び、砂浜にはビーチバレー用のネットや、ビーチサッカー用のゴールが置かれていた。
けど、雨降ってるからビーチには誰も人がいなくて、雰囲気はイマイチ。
カラッと晴れた日にボサノバでも聞きながら、この辺りをノンビリと歩きたいなあ・・・。

でも、雨よりも何よりも、今日最も強烈な差し水をかましてくれたのは、ブラジルの物価が結構高いという事実だった。
最近はブラジルも新興経済国として高度成長を続けているので、モノ自体の価格と通貨価格の上昇が起きているということはある程度覚悟していたのだが、しかしこれほどまでに物価が高くなっているとは思いもよらなかった。
感覚としては日本と同じぐらいか、ちょっと安いぐらい。
レストランで食事しようとしたら、日本円に換算して1,000円ぐらいかかりそうだし、地下鉄もバスも初乗りで150円ぐらいかかる。
この2008年4月現在で「1レアル=65円」ほど。5年前は「1レアル=35円」ぐらいだったそうなので、ここ数年で通貨が倍ぐらい上がってしまったみたいだ。
そりゃあ、高く感じるわ。。

泊まってる宿もドミトリーのくせに1人1泊で1,300円ぐらいする。
これでもリオデジャネイロの宿の中では比較的安いほうなのだが、世界的に見たらかなり高い部類に入るんじゃないかと思う。オフシーズンの東欧のドミトリーぐらいの値段だ。
かといって別に部屋がキレイなわけでもないし、設備がすごく充実しているわけでもない。
僕の寝ている二段ベッドは、一段ベッドを4箇所の足の部分で重ねただけの非常にお粗末なもので、上の段の人がちょっと暴れようものなら、下にズドンとベッド自体が落ちてきしまいそうな、そんな危なっかしいやつだった。
この先、南米は色々と楽しいところもあるだろうから、物価の高いブラジルは早めに退散しようかな・・・。

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