2008年5月15日 の出来事 |
肉と魚 -ブエノスアイレス→サンティアゴ-
アルゼンチンのお隣の国チリ。
南太平洋沿いにへばりつくように位置するとっても細長ーいこの国は、年間水揚げ量500万トン超を誇る世界有数の海産国だ。
チリの南北の長さ、つまり海に面する長さは、アメリカの西海岸から東海岸までとほぼ同じ4,200キロというのだから、まあ魚が獲れまくって当然といえば当然なのかもしれない。
豊富な魚介類は国外にも多く輸出されており、日本のスーパーでも「チリ産サーモン」とか「チリ産ウニ」などを見かけることが多いことだろうと思う。
また、チリといえばワインでも有名だ。
これまた日本の酒屋に行けば、チリ産のカベルネ・ソービニョンやシャルドネなど、多くのMade in Chileのワインがずらーっと並んでいるのを目にすることができるだろう。
つまりチリは、「すごく長くて、魚がすごく美味しくて、ワインもすごく美味しい国」なわけなのであります。

それに対してアルゼンチンは、「太くて長く、肉がすごく美味しくて、ワインもすごく美味しい国」だ。
これまでも書いてきたように、パンパの大草原で育てられたアルゼンチンの牛肉は世界一と言っていいほどメチャクチャに美味しい。
さらに、この国は世界第5位の生産量を誇るワインの一大生産国でもあるわけで、その香り高く口当たりの良いワインの味も当然のように激ウマだ。
つまり、チリとアルゼンチンは結構似た感じのする国なわけで、まあ単純化すると、「魚」が好きな人はチリ派、「肉」が好きな人はアルゼンチン派となるわけです。
僕は「魚」も好きだけど、「肉」のほうがもっと好きなのでアルゼンチン派。嫁は「魚」と「肉」が同じぐらい好きなのでどっちつかずかと思いきや、「すごく長い」よりも「太くて長い」ほうが好きらしいので、これまたアルゼンチン派だそうです。
というわけで、アルゼンチン好きな我々夫婦。名残惜しさを感じながらも、ここブエノスアイレスに別れを告げ、お隣の国チリの首都サンティアゴへと向かう17時半発の夜行バスに、涙をこらえて乗り込んだのでありました。

サンティアゴ行きの国際夜行バスは、外観はとってもキレイで豪華そうだったけど、こないだ乗ったバスに比べるとちょっとイマイチな感じが否めなかった。
エアコンが効きまくってる割にブランケットが支給されないので結構寒いし、乗務員も無愛想で、サービスもなってない。食事も夕食だけしか付かないそうだ。
ん~、アルゼンチンにしてはレベルが低いんじゃないの!?
といっても、座席はフカフカでリクライニングもゆったり後ろに倒せるし、世界的に見れば、超快適なんだけどね。
そんなわけでちょこっと不満なこのバスだけど、一番前の座席が確保できたのはラッキーだった。
前面の全面がガラス張りになった2階席の先頭なので、前方の景色をハッキリ見渡すことができるのだ。
チリへ抜けるときにアンデス山脈を越えるそうなのだが、この席だったらその美しい景色を思う存分堪能することができるはずだ。
バスに乗ってしばらくすると、空が夕焼けに包まれ始めた。
「それにしてもアルゼンチンの肉はウマかったなあ・・・」
前方の空に浮かぶ茜色した雲をボンヤリと眺めていたら、なんだかそれがステーキのように見えてきてしまい、アルゼンチンに対するさらなる惜別の思いを募らせてしまった、我々夫婦だったのでありました。

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