2008年5月19日 の出来事 |
モアイと朝日 -イースター島-
早朝4時半に起床し、眠たい目をこすりながら身支度を整え、ハルナちゃんと嫁と3人で車へと乗り込む。
昨日の疲れがまだ体の奥に残っていたが、朝日に照らされるモアイたちの姿をこれから見に行くのだと思うと、不思議と元気があふれ、テンションが高まっていった。
昨日見た夕陽に染まるモアイたちの姿も美しかったが、朝の姿はさらに素晴らしいというもっぱらのウワサだ。
人の気配はもちろん、街灯も全く無い絶海の孤島の真っ暗な道を車に乗って30分ほど突き進むと、目的地のトンガリキが見えてきた。
トンガリキはたぶんこの島で一番の日の出スポットのはずだが、周りを見回してみても僕ら以外の車は停まっていなかった。
どうやら早く到着しすぎたようだ。空もまだ暗い。
まあいいや、早い分には。
ヒマだったので、真っ暗な車の中でなんとなくモアイについて色々と考えてみた。
モアイは何のために作られたのか、モアイは何故あのような形をしているのか、当時の島民たちはどのような思いでモアイを作ったのか、モアイのあの表情は何を物語っているのか・・・。
座席にもたれながらそんなことを1時間ぐらいボンヤリ考えていたら、いつの間にか空が少し明るくなってきていた。付近にも何台か車が集まってきているようだ。
時計を見ると6時半。
そろそろかな、と思って15体のモアイの立つ方角、そしてその背後に広がっているであろう太平洋のほうをじっと眺めていたら、島の出っ張り部分と水平線の間ぐらいの位置から、少しずつ光が広がり始めた。
少し雲がかかってはいたが、それはとても美しい朝日だった。
水平線の上には、日の光を浴びてオレンジ色に輝き始めた柔らかな綿のような雲が広がり、先ほどまで黒一色だった海面は深く濃厚な青へと色を変え、大地との境界を徐々に際立たせていった。
そしてその大地に佇むモアイたちは、薄紫色をした朝焼けを背後から受け、その輪郭をジンワリと幻想的に浮かび上がらせていった。
なんというか、まるで夢の中で見ているかのような、そんな神秘的で幽玄な光景だった。素晴らしいサンライズだった。
もし一日中この美しい光景をずっと眺めていることができたなら、さっきまで考えていたモアイの謎ももしかしたら解けるかもしれないな、とその様子を見渡しながらそんなことを思ったりしたのだった。

まだ車の返却期限まで時間が残っているので、朝日を堪能した後、昨日に引き続きモアイ探索を決行することにした。
昨日は基本的に整備された道をメインに走っていたけど、今日は3人で心強いということもあって、茶色い土に覆われた未舗装道路を中心に周ることにした。
適当に地図を参考にしながら、モアイがいるっぽい島の西側のエリアへと向かって突き進む。
太平洋に浮かぶこんな孤島に、道を整備するための機材や材料などを持ってくることは困難なわけで、当然のように優先度の低そうな(人があまり通らなそうな)道は、ボロボロのガタガタ状態だ。
まあ今日走ってる道は、その優先度の低そうな道なわけで、人の気配の全くしない、道かどうかもハッキリしないような道がずーっと続いていた。
「イースター島ではタイヤが何回もパンクした」と以前誰かが言っていたが、その言葉が大いに納得できるような、そんなタイヤ泣かせな荒れた道が続いていた。

看板とかもないので、これであってるのか途中で何度も不安になったが、まあ何とかなるだろうとタカをくくり、そんなガタガタ道をひたすら進んでいった。
すると、2時間ぐらい走ったところで、クールな7体のモアイの姿が目の前に現れてきた。
どうやら目指していたアフ・アキビに到着することができたようだ。
とりあえず道に迷ってなくてよかったよかったと安心しながら、車から降りて大きなモアイたちに深くお辞儀。
しかしほんとに誰もいないし何にも無い場所だな、ここ・・・。モアイたちにとっては静かでいいのかもしれないけどね。
ちなみにここのモアイたち、石原軍団的なかなり渋い表情してました。

そんな感じで2日目のモアイ探索を終え、車を返却した後、宿に戻ってのんびりまったり。
さすがに2日間バタバタ動き回ってたので疲れたなあということで、今日はお疲れ様のカレーパーティーを開くことにした。
まあただ単にカレーを作って食べるというだけなんですが、やっぱり旅先での自炊カレーは最高の贅沢というわけで、それが食卓に並ぶだけでパーティーとなるわけです。
サンパウロのリベルダージで買っておいたカレールーを、奮発して鍋の中に全部投入!
海外ではかなり高価で手に入りにくい日本のカレールーなだけに、FFでエリクサーを使うときぐらいの気合いをこめて鍋へと放り込んだ。
具材が揃わず、ジャガイモとニンジンだけの貧弱な肉無しカレーとなってしまったけど、でもカレールーのおかげで、全然しっかりカレーの味になっており、コクとまろやかさを兼ね備えたかなり満足感の高い味に仕上げることができた。
さすがは、ハウスこくまろカレー。
そんな感じで、久しぶりの美味しいカレーに3人で舌鼓を打ちながら、イースター島の楽しい夜は過ぎていったのでした。

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