2008年6月18日 の出来事 |
ウロス島とタキーレ島 -プーノ-
本日はチチカカ湖1日ツアー。
いつになく早起きし、ツアーのピックアップカーに乗って湖の船着き場へ。
ボリビア側でも太陽の島を訪れたけど、今回は「いかにもチチカカ湖」って感じの島々を訪れることができそうなので、いろいろと楽しみだ。キレイな景色にもたくさん出会えそうだしね。

というわけで、船着き場から快適そうなツアーの船に乗り込み、まずはウロス島へと向かった。
ウロス島はトトラという植物でできた島だ。
「植物でできた島」と書くと、「あら、植物がたくさん生えてる島なのね」と特に驚きもなく普通に受け入れられてしまいそうだが、実際は全然普通じゃない変わった島だ。
島があってトトラがあるというわけじゃなく、トトラがあって島がある、つまりウロス島はトトラそのもの、トトラでできた人工島なのだ。
だから当然、地面に根を張った島なわけではなく、水面に浮かぶ「浮島」ってやつであり、まあ俗に言うウルルン滞在記とかで登場してきそう島なわけであります。
船着き場を出発してから1時間ほどで船はウロス島へと到着。たぶん、僕らはここで生まれて初めて浮島というものに上陸したのだった。

でも意外と島はしっかりしていてビックリした。
まったく沈んだり揺れたりするような感じはなかったし、地面も簡単に穴が開いたりするようなヤワな感じじゃなかった。普通の島だと言われても信じてしまいそうなぐらい、浮いてる感が無かった。
そして、ここで暮らす島民たちも普通に生活を送っていた。
数多く訪れる観光客のため、若干アミューズメントパーク的な雰囲気も漂っていなくはなかったが、でもやはりここには島民たちの普通の暮らしがあふれていた。
彼らは普通に家を構え(もちろんトトラ製だけど)、普通に船で魚を獲りに行き、普通に火をおこして料理を作り、普通にこの地で子供を産み育て、普通に日々の生活を送っていた。
全然普通じゃない島だけど、そこにいる人々は全然普通に暮らしていたのだった。
そこには、辛さや寂しさや哀しさや苦しさといったネガティブな生活感は全く漂っておらず、浮島で暮らすということの不自由さというものもほとんど感じられなかった。
この旅の中で何度も感じてきたことだが、「人間はどこでも生活することができるんだな」ということを、またここで改めて深く感じたのだった。


ちなみにウロス島は、数十個の島々から形成されている。
島自体がトトラ製なので、切り離したりくっつけたりすることが容易にできるため、「家族が増えたので島の一部を分離します」とか「この島とあの島を合体します」などといったことが結構頻繁に行われているようで、そのため島の数がフレキシブルに増減するのだそうだ。
で、ここを訪れたツアー客は、そうしたウロス島の島々をトトラ製の「バルサ」と呼ばれる船に乗って移動することができるようだった。
バルサは、船首に怪物のような顔が付けられた(ピューマを模ったものらしい)、なかなか特徴的で可愛らしい船だ。このバルサの模型も土産物として結構売れてるそうで、チチカカ湖ではかなりの人気者みたいだ。
だけど、バルサに乗るのは有料で、しかも結構値段が高かったため、結局僕らは乗るのを断念。。
まあ残念だけど、逆に乗ってしまうと湖の上を移動するバルサの全体像が見えなくなってしまうので、これでいいじゃないでしょうか。節約だ、節約。

その後、またツアーの船に乗り込みタキーレ島へ向かった。
タキーレ島は、ウロス島に比べるとこれといった特徴の無い島だったが、ノドカで静かでなかなか雰囲気の良い島だった。
島にはインカ時代からの農耕の仕組みが今も残っており、当時の名残が随所に見られた。
インカ時代から変わらぬ伝統衣装をまとった島民も多く、何となくほっこりするような暖かい島のように感じられた。
下の動画は、タキーレ島での昼食時に観ることができた、島民たちのダンスの様子。ちなみに、なぜか僕もその場の流れで彼らと一緒に踊らされました。
タキーレ島には結構長い時間滞在したのだが、まあ特にこれといって何か文章にするほどの出来事とかは無かった。
でもこの島の景色、そして島からの眺めは期待していた通り素晴らしく、チチカカ湖の美しさを存分に味わうことができたのは間違いなかった。

そんな感じで、船に乗ってプーノへ戻りツアーは終了。
早起きしたせいか、今日はとても充実感あふれる一日だった。ちょっと疲れはしたけど、それもなんだか逆に心地良く感じられる。チチカカ湖の力で心が癒されたのかもしれない。
以前、旅先で出会った人がこう言っていた。
「チチカカ湖は世界でも有数のパワースポットだよ」
実際に訪れてみて、たしかにそうだと実感した。この湖には何か不思議なパワー、目に見えないエネルギーが満ちあふれているように思えた。言葉では説明できないけど、なんとなくそう感じられた。
湖畔の町には首絞め強盗がたくさんいるけど、チチカカ湖はやはり癒し系の湖なのだ。
そして、その人はさらにこうも言った。
「マチュピチュは、もっとすごいパワースポットだと思うよ」
チチカカ湖から戻ってきた後、夜のプーノの町を抜けてバスターミナルへとたどりついた僕らは、マチュピチュへの起点となる町クスコへ向かう夜行バスにドタバタしながら慌ただしく乗りこんだのだった。

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