少数民族フェスティバル2008.8.30 written by 夫

飢餓、内戦、アベベ

旅に出るまではそれぐらいのイメージしか持ちあわせてなかった、世界最貧国のひとつと言われる東アフリカの内陸国エチオピア。

日本ではなかなか馴染みの無いこの国ですが、実際に行ってみると・・・、その濃い〜人々、濃い〜文化、濃い〜生活習慣などに、「うわあ、なんじゃこりゃ〜!」と連発の日々!!

世界中探しても、これほど個性の強い国は他にないんじゃないでしょうか。

今回はそんな摩訶不思議な魅力にあふれた国エチオピアについて、特徴的な事柄をいくつかピックアップしてお届けします!

一般情報など

「エチオピア暦」と「エチオピア時間」がある!

エチオピアでは、年月日のカウント方法に独自の「エチオピア暦」なるものが採用されている。

それによると、1年は13ヶ月(30日からなる12ヶ月と、5〜6日からなる1ヶ月)から成り立っており、西暦の9月11日が、エチオピアでは1月1日に当たるそうだ。

しかも、なぜか西暦とエチオピア暦とは、7年間のズレがあって、我々が訪問した時期(2008年2月)は、なんとエチオピアのミレニアム・イヤー!! 町中に「2000年」と書かれた看板やペイントなどがたくさんあって、とても楽しげでした。

西暦と違ってるとなにかと面倒クサイような気もするけど、そこは誇り高きエチオピア人。他の国には目を向けることなく、独自の道を、独自の暦を用いて歩み進めているのであります!う〜ん、まさに時代遅れ。

ちなみに同時多発テロのあった2001年9月11日が、エチオピア暦では1994年の1月1日。どんな感じのお正月だったんだろ・・・。

そしてもうひとつ独自なものが、エチオピア時間!

これは日の出の時間(午前6時)を時間の始まりとする考え方で、6時がエチオピア時間の0時、7時がエチオピア時間の1時、といった感じで6時間ズラした時間がエチオピアでは正となる。

これを使うメリットは全くもって不明だけれど、エチオピア人にとっては超スタンダードなエチオピア時間。壁にかけられた時計の針も基本的にエチオピア時間にあわせられてます。

まあ日本の時刻(エチオピアと日本は時差6時間)と同じだし、慣れれば別にどうってことないように思えるけど、たまにエチオピア時間ではなくてヨーロッパ時間(普通の時間)で書かれている文書や説明もあるのがややこしい。。

まあでもエチオピア人にとっては、何が正しくて何が正しくないのかなんて、特に興味もないし重要でもないのかも。

宗教はエチオピア正教!

エチオピアでは、これまた独自のエチオピア正教という宗教が信仰されている。キリスト教のコプト派と呼ばれるものです。教会もけっこうあり、人々の信仰心もあつい。

エチオピア暦やエチオピア時間も、このエチオピア宗教の考えに基づいて設定されたものらしい。

次に多いのがイスラム教、他にはアミニズム(精霊信仰)や、かつてのエチオピアの皇帝ハイレ・セラシエをキリストの再来とするラスタ教(ラスタファリズム)なども信仰されてるそうな。

ユーユーユー!

エチオピア人(特にガキ)は、外国人を見ると「ユーユーユー!」とはやし立ててくる。癇に障るような甲高い声で何度も何度も懲りずに言ってくる。たまに語尾に「ファックユー!」と付けてくるヤツもいて、相当ウザい。

また、東洋人だと見ると「チャイナ、チャイナ!」と言ってくる。ホントにありえないぐらいの頻度で言ってくるので、超ウザい。1日100回ぐらい言われる。

なお、「ジャッキー・チェン!」とか「チン・チョン・チャン!」とか言われる場合も有り。たまにカンフーのポーズ付きでやってくるので(大人も子供も)、これまた非常にウザい。

宿事情

ベッドに南京虫が住んでいる!

ほとんどの宿のベッドに、怖い怖い恐怖のムシ「南京虫」が住みついている。
(南京虫についてはコチラの記事を参照)

現地の人は刺されないらしいけど、エチオピアを旅する旅行者のほとんどは、この南京虫に刺され、ひどい痒みに悩まされているようだ。

我々も南京虫に刺されないよう、@ベッド全体に殺虫剤をまき、Aベッドの上にビニールシートを敷いて、B防虫剤入りの寝袋にくるまって寝る、という対策をいつも行っていたのだけど、残念ながらその甲斐もなくバッチリ刺されてしまったのでした。。

なんともしつこい南京虫。しかも刺された跡は半年以上経ってもまだ消えてません・・・。そのほか、ノミやダニなどもいる模様。

毎日必ず停電か断水!

どの宿も、一日に一回は必ずといっていいほど停電か断水する(町全体がそうなのかも)。

バスの出発時間である早朝に停電となることも多く、その場合は真っ暗な中で荷造りし、懐中電灯片手にバスターミナルまで向かわねばならない。

断水については、「水が止まる」というより「水がもともと水道から出ない」という宿も多く、水が欲しい場合は、バケツを持って水ガメまで水を取りに行かねばならない。トイレを流す頻度が減るため、必然的に臭くなる。

交通事情

バスは1日1便のみで、早朝5〜6時発!

エチオピアのバスは、よほど近距離な町まで行く場合を除いて、基本的に1日1本、もしくは数日に1本しか走っていない。

まあそれは他の国でもよくあることなのだが、この国のバスの特にイヤなのが、発車時間がとても朝早いということだ。

どこに行くバスでも、なぜか必ず早朝の5〜6時に出発。早朝の暗い中、同じ時間帯に一斉にバスが発車するのです。ほんと意味不明。

早朝のバスターミナルのゲート前には、真っ暗な中で、真っ黒な顔をしたエチオピア人たちがウヨウヨとうごめきながら、「まだか、まだか」とゲートが開くのを待っている。まあ普通に異様な光景です。

そして、ゲートが開くと同時に皆一斉に駆け出し、運動会さながら、砂ぼこりを巻き上げ、砂まみれになって目的のバスを探しまわる。真っ暗なので、どこに目的のバスがいるのかわからず、とりあえず目的地を叫びながら走り回るのだ。

で、運が良ければすぐにバスを発見して乗車、ということになるのだが、運が悪いと目的のバスがなかなか発見できず、見つけたときにはもう満席で乗れない、ということになる(基本的に前売り券は無い)。その場合、当然バスは1日1本なので、また次の日に出直すこととなる。

また家畜のニワトリを車内に持ち込んでる人がいたりする(荷棚にニワトリがたくさんいたりする)。その場合、朝からニワトリの鳴き声がうるさくてバス内で眠れない。。

ほとんどの道が未舗装!

首都アジスアベバや一部の地域を除いて、基本的にエチオピアの道路は、アスファルト舗装されてない未舗装道路。

砂ぼこりがひどく、バスやトラックなどが道を通ると、しばらく視界が悪くなる。道路を歩いてると服がすぐ汚れ、鼻くそがすぐたまる。

田舎のほうでバスに乗ると、道がガタガタすぎてバスがものすごく揺れ、30センチぐらい尻が浮くこともあり。

バスはボロくて過剰積載!

日本だと30年前ぐらいに絶滅したと思われるような、超古いバスがエチオピアでは普通に走っている。排気ガスもすごくてブロロロ〜と黒い煙を吐きながら走り回っている。

バスの設備は当然ボロく、汚い。ガタガタ道を進んでいるときに、天井を支える柱が折れてしまったこともあった。もちろん毎回のようにパンクとか故障とかする。南京虫が座席に住みついているという情報もあり。

さらに、元々の座席の幅が狭いのに、過剰積載させるので、ものすご〜く窮屈。2人掛けの座席には3人、5人掛けの最後部座席には6人乗せようとする。客のヒザの上にもう一人客が座ったり、客が乗っているイスの背もたれ部分にもう一人客が座ったりする。もちろん屋根の上には荷物がたくさん。

過剰積載することでバスの本数が減るため、ちょっと環境には優しいのかもしれない。でも排気ガスがヒドいので、意味ないか。。

悪霊が入ってくるので、バスの窓は開けられない!

エチオピアでは、バスの窓を開けることができない。

壊れてるからとか建て付けが悪いからという理由ではなく、周囲の乗客たちが開けさせてくれないのだ。

理由は・・・、「窓から悪霊が入ってくるから」。

いくらバス内がクソ暑くても、ワキガ臭くても、砂ぼこりが充満してても、窓を開けることはできない。開けようとすると、すぐに周りの人たちが手を伸ばしてきて、ピシャッと閉めようとするのだ。「悪霊が入る!」とか言って、ギャーギャー騒ぎながら。

でも、エチオピアの道はガタガタのため、バスは揺れ、当然のように気分が悪くなってくる人も出てくる。が、窓は開けられないので、そのような人は車内の通路とかにゲロを吐くこととなる。

そして窓の開いてないバス内にはゲロの臭いがムンムンと充満し、さらにその臭いに気持ちが悪くなって、もらいゲロする人が出てくるという、ヒドい悪循環がバス内で展開されることとなるのだ。

たまに車内でこっそりチンコ出して小便しているオッサンもいるけど、これは窓が開けられないこととは関係ないと思います。

食べ物事情

主食は、見た目が雑巾、味がゲロ!

エチオピアでは、テフの粉から作られた「インジェラ」と呼ばれるものが主食として食べられている。

しかしこのインジェラ、パッと見た感じだと巨大で厚みのあるクレープのような感じだが、よく見ると薄汚れたような灰色をしていて、内側には牛の胃袋や蜂の巣を連想させるような気持ち悪いボツボツ模様ができている。

そして味は、発酵食品なだけあって独特の酸味があり、なんとも抵抗感を感じてしまうよう味がする。

そのため旅行者の間では「見た目が雑巾、味がゲロ」とも言われているこのインジェラ。

まあゲロを食ったことがないので何とも言えないが、なんとなくマトを得た表現のような気はする。日本人の舌にはあまり合わない味であることは確かだろう。

好きな人にはたまらないらしいけど、うちらの味覚には全く合いませんでした。。エチオピアでは、料理を注文するとインジェラの上にオカズがのって出てくるのだが、うちらはそのオカズだけをつまんで食べる日々を送ってました。

エチオピア人は、とっても美味しそうに手づかみでムシャムシャ食べてるんだけどなあ・・・。

みんな生肉が大好き!

エチオピアでは生肉を食べる習慣があるようで、飯屋で注文すると、インジェラの上に真っ赤な色した骨付き肉とが、そのままドカッとのって出てくる。

その真っ赤な生肉をナイフで切りながらそのまま豪快に口に運び、ムシャムシャと美味そうにほおばる現地人たち。店側はあきらかに衛生管理とかに気をつかってなさそうだけど、皆さんお腹は壊さないんだろうか・・・。

注文できる料理が少ない!

エチオピアの飯屋では、メニュー上にのっている料理でも、注文すると「今日は無い」と言われることが多い。で、「これは、ある?」と聞き続けると、結局出せるのは1品のみだということがわかることが多かった。「じゃあ最初からそう言えよ!」と突っ込みたくなることしばしば。。

またエチオピア正教では、水曜日と金曜日は断食の日らしく、その日は肉が食えないため、さらに出せる料理の種類が少なくなってしまう・・・。

コーヒーがものすごく美味い!

コーヒー発祥の地エチオピア。

「モカ」コーヒーで有名なエチオピアだが、その昔イタリアがちょっと占領していたこともあったらしく、美味しく淹れられた良質なコーヒーを、ものすごく安い価格(1杯30円ぐらい)でどこでも口にすることができる。

ロバとかウシとかボロボロの服を着た子供たちとかがあふれる、貧しい田舎の村にでさえ、エスプレッソマシーンがカフェに置いてあり、美味しい美味しいコーヒーを飲むことができるのだ。

うちらはマキアートが大好きで、1日2〜3杯ぐらい飲みまくってました。ほんとこの点に関しては、「エチオピア素晴らしい〜!」って感じでした。

ちなみに、停電のときはエスプレッソマシーン使えませんので、ご注意を。

その他

東アフリカ最大の市場がある!

首都アジスアベバには、マルカートと呼ばれる東アフリカ最大の市場がある。

だだっ広い市場には、たくさんの種類の店や屋台や出店が並んでて、とってもにぎやか。

泥みたいな地面の脇で玉ねぎのカスを食べあさってるロバとかもいて、特に買いたいものが無くても歩いてるだけでなかなか楽しいです。

なお、歩いていたら間違いなく子供たちに「ユーユーユー!」と言わるので要注意。

まあ注意しようもないけど。

少数民族が住んでいる!

60の言語が使用され、80もの民族が暮らすと言われるエチオピア。

南部にあるジンカという村に行くと、唇に大きな輪っかをはめた有名な少数民族ムルシ族が、マーケットをウロウロしています。ほんとイメージどおりの少数民族って感じ。

そのほか、この付近にはたくさんの民族が住んでいて、常に枕を持ち歩いているニャンガダム族など、いろいろと個性的な少数民族の姿を数多く目にすることができる。

ちなみに写真撮影は有料。勝手に撮ってるところを見つかると、ヤツらは怒涛の勢いでカラんでくるので要注意!

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