世界中からおめでとう2008.11.20  written by 妻

私の大親友トモコちゃんが2008年の5月に結婚しました。

小さな頃からいつも一緒だったトモコちゃん。女同士、嬉しいとき楽しいときは共に笑い、辛いとき悲しいときはお互い励ましあってこれまで生きてきました。私の人生の中で本当に大きな存在の幼馴染です。

なので、トモコちゃんが結婚するという話を聞いたときは、本当に自分のことのように涙が出そうなほど嬉しかったのです。

だけど・・・

結婚式が行われる5月は、私たちは世界一周の旅行中・・・。

ものすご〜く悩みました。一時帰国して結婚式に参加するか、参加せずにそのまま旅を続けるか。

旅に出る前から、元々トモコちゃんの結婚式に参加するために一時帰国しようとは考えていたのですが、その日取りが確定したときは私たちはアフリカを南下中で、予想以上に旅路を前に進むのに時間がかかっていたときでした。

5月はたぶん南米にいるだろうから、帰国するとなれば往復するだけでも4日、最低でも1週間は旅を中断することになります。

この1年間で終わらせる予定の、かけあし世界一周の旅の中で、ただでさえ遅れ気味な状態なのに、さらに1週間のブランクが加わるというのは結構キツいものがあるし、その間、ダンナを旅先に一人で待機させておくのも少し気が引けるし、もちろん日本に帰るにはお金もかかるし・・・。

だけど、昔からトモコちゃんの結婚式にはゼッタイ参加したいと思ってたし、直接会って祝福したいし、おめでとうの気持ちを伝えたいし・・・。

どうしよう。。。

本当に悩みまくりました。この行き場の無いモヤモヤ感をダンナにぶつけたり、泣きわめいたりの日々が続きました。

そんなある日、エジプトである日本人女性と出会いました。

その人と色々おしゃべりしている中で、結婚の話題になり、その流れの中でこの悩みをふと打ち明けてみたのです。そしたら彼女は、こんなアドバイスをくれたのでした。

「結婚式に参加することよりも、もっと気持ちを伝える方法は他にあると思うよ。」

彼女が言うには、彼女の友達も、同じように旅が理由で弟の結婚式に参加できなかったことがあったそうなのです。

「その友達はそのとき、ビデオレターを弟に送ったらしいの。旅先でしか作れないような、そんなビデオレターを自分で作って。」

ビデオレターを受け取った弟さんは、そのオーダーメイドの心のこもったプレゼントをものすごく喜んでくれたそうです。

ビデオレターか・・・。

その話を聞いて私は思わず、「そのアイデアを拝借して、私もビデオレター作ることにします!」と、宣言していました。

私も、自分にしか作れないようなもの、この旅の中の風景を切り取った今しか作れないようなものを作って、それをトモコちゃんにプレゼントしよう。私の独りよがりかもしれないけど、でもきっと気持ちは伝わるはずだ!

もちろん結婚式に参加したい気持ちは依然としてすごく強かったのですが、そのときはビデオレターを作ってプレゼントする、ということが考えうる最善の方法のように思えたのでした。そう決めた瞬間、ビデオレターのタイトルが頭に浮かびました。

『世界中からおめでとう』

旅先で出会った色んな人たちに「おめでとう」というメッセージを言ってもらい、それらを編集してひとつのビデオレターにまとめよう。そう考えたのでした。

もちろん、私もダンナもそれまで動画編集なんてやった経験は無かったのですが、手元にあるデジカメとパソコンを使えばどうにか作れるだろう、とダンナが言ってくれたので、それを期待して作戦を実行に移すことにしたのでした。

それからは毎日、現地の人たちに対してカメラを向けながら「おめでとうって言って!」とお願いする日々が続きました。

カメラを向けられると嫌がる人もいるし、怒る人もいるし、そもそも言葉が通じない人ばかりなのでこちらの意図をなかなか理解してくれないしで、思っていたよりもかなり作業は大変でした。

途中で、もうムリかもと思って挫折しそうになったこともありました。

でも、私の思いが伝わったのか、出会った皆さんからなんとか言葉をいただくことができ、編集するには十分だろうと思える量の動画を撮ることができたのでした。そのほとんどは、主にその頃に旅していたアフリカの人々から言ってもらった「おめでとう」を収めたものでした。

さて、あとは編集作業。

当初は私もがんばって、動画編集の技術を身につけようと思っていたのですが、結果的にそのほとんどをダンナにやってもらいました。。

まあ、この人は知らないことを掘り下げて考えていくことが好きな人、簡単に言うとオタクみたいな人なので、私がチョコチョコやるよりも任せたほうがいいかなと思って。

それから数日間、私の曖昧なリクエストに答えて、いつものようにブツブツと独りゴトを言いながらも、ダンナはがんばって編集作業をしてくれました。

ありがとう、ダンナ。

そして、素人っぽさがあふれる出来栄えではありますが、念願のビデオレター『世界中からおめでとう』が、結婚式の数日前に、モロッコあたりでどうにか完成したのでありました。

郵便だと間に合わないかもしれないので、早速、出来上がった動画をネット上にアップして、ダンナの友人にCDに焼いてもらい、トモコちゃんのお姉さんに送りました。

お姉さんには、この件について、色々と協力をお願いしていたのです。なんせ、トモコちゃんには内緒にしていたので。

そして結婚式当日。

お姉さんに渡した動画を収めたCDは、トモコちゃんの結婚式の中で流されることになりました。

実際、その場にいなかったので、動画が流れたときの詳しい状況はわかりません。内緒にしてたので、もちろん当日のプログラム上にもこのイベントは書かれてないし、会場の皆さんからしたら「なんだ、なんだ?」って感じだったかもしれません。

ですが、後からトモコちゃんは私に、「とても嬉しかった」と言ってくれました。

動画が流れ始めたときは急なことでワケがわからなかったけど、途中からこの動画の意味がわかって、嬉しくて涙が止まらなかったそうです。

それを聞いて、私も涙が止まりませんでした。私の気持ちが伝えることができたんだと思い、本当に心から嬉しくて泣いてしまいました。結婚式に参加できなかったのは残念だったけど、トモコちゃんの言葉を聞いて、「このビデオを作って良かった」と素直に思いました。

今回、トモコちゃんの許可を得て、このビデオレター『世界中からおめでとう』を、このページで公開することにしました。

少しでも多くの人に、トモコちゃんの結婚を祝福して欲しいなあと思って。かなり勝手な欲求でありますが。 このページをご覧になっている皆さんに、心の中で「おめでとう」とつぶやいていただければ幸いです。

また、撮影も編集も拙い作品ではありますが、私たちと同じように旅先で友人の結婚式に参加できずに悩んでいる方々の一助となれば、嬉しい限りです。

最後に一言。「トモコちゃん結婚本当におめでとう!」

ビデオレター 『世界中からおめでとう』



topicsトップ ページトップへ